旬麺「しろ八」で こってりしろ八麺白だし的透明感

shirohachi.jpg雨上がりの靖国通りを辿り、 厚生年金会館を通り過ぎたあたり。 殺風景な通りから、東京医科大へと導く脇道に入ると意外や、ぽつぽつと飲食店の灯りが見つかります。 そんな中の一軒が旬麺「しろ八」。 店の中に入った途端に思いっきり眼鏡曇って、あわあわ(笑)。曇りが引くのをちょと待って、券売機に向かいます。 10席に満たないL字カウンターは、 こじんまり感が温かい。
入手したチケットは、「こってりしろ八麺」。お品書きにある「こってり醤油らーめん」の「味玉子」「チャーシュー」のせのことみたいだ。 他には「塩らーめん」「こってりつけ麺」に夏季限定「梅塩つけ麺」、冬期限定「味噌らーめん」なんてメニューもあるね。 どこかオタク系のこだわりを窺わせる店主から「お待たせしました!」とどんぶりを受け取ります。shirohachi01.jpgshirohachi02.jpg麺・スープの上を賑やかにしているトッピングの中でも特に、鮮やかな緑色が目に留まる。「しろ八」では、付け合せの野菜にも旬の有機もの、特別栽培ものを取り入れるようにしていて、今月は「宮城県西篠さんの霜降り雪菜」。 築地「エクロール」でいただいた縮みほうれん草にも似た、甘ほの苦い濃い味の冬野菜だ。 shirohachi04.jpg背脂を浮かべてはいるものの、スープは基本澄んでいる。 澄んでいながら、軸のしっかりしたコク味をたっぷり含んでいるのはなるほど「こってり」仕立て故か。品書きには、「七種の野菜、六種の海産物、鶏と豚をじっくり煮込んだ純天然だし」とある。醤油は島根の井上醤油店の古式天然醤油。クリアな印象の味わいが、加水多めの手揉み風の麺とも上手にバランスしています。shirohachi03.jpgつけ麺も同じ麺だとするとちょっぴり弱いかもしれないけどね。 「しろ八」のちょっとしたエポックは、わさび。 「わさびを」とお願いすると、風味が飛ばないよう管理したおろし山葵が小皿に貰えます。 思えば、白だしの椀を啜っているようでもあるスープには、和な山葵の風味は一興。最後のところでちょっと目先を変える感じで加えてみるといいかも。 強いインパクトはないけれど、ぐぐっと沁みわたるような出汁の透明感が印象的な「しろ八」。秋葉原「玄」での経験も背景にあると聞けば合点のいくところ。今度はつけ麺をいただきにお邪魔したいと思います。 口関連記事:RESTAURNT「ECLORE」 で魴鯡皮目の香気ロイヤルバター(08年03月)
しろ八」 新宿区富久町18-5 03-3341-0207
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