column/02533
西洋料理「南蛮 銀圓亭」で 清澄生牡蠣軽妙カキフライ
「カキタベ!」に参画してまず最初に委員長より下った指令は、「ちょっくら銀圓亭にいくぞ!」であります。
昭和通り沿いから移転したとは聞くものの、
その後訪れる機会のなかった「銀圓亭」。
そして勿論脳裏に浮かぶのは、あのカキフライ!
早速、並木通りへいそいそと。ビルエントランスのサインは、嘗ての重厚感が趣だったものと比べるとカジュアルになっちゃった感じ。地階に潜み、重々しいほどにしっとり落ち着いたオトナなところが魅力だったのだけれど、そのあたりが移転によってどう仕立てられたか少々心配になってきました。
エレベーターを降りると、右手にカウンターを従えた厨房が見つかり、そこから通り側に向けてテーブル席が配されています。並木通り側のテーブルへ案内されました。一種の潔さを残しながら、明るく気の置けない雰囲気にしているのは、外の明かりを取り込んでいることだけにその理由がある訳ではなさそうです。
ご注文は勿論「カキフライ」。そして「伊勢的矢産殻付生牡蠣」をふたりでシェアするとして、そこに「ソテーライス」を添えてもらうことにしました。オカアサンゴメンナサイの(笑)、贅沢ランチであります。
生牡蠣はちょうど3個づつ。まさにさっきまで生きて殻を閉じていたもののようで、ひくひくしてると委員長。
檸檬をちゃっと振って、ぺろんとその身を啜れば、なんという清涼感、清々しさ。
澄んだ旨味が、舌の上、そして鼻腔を摺り抜けていきます。やっべーーー。
ごそごそ貝柱をナイフでこそげ、殻に残ったスープを啜り干します。
そして、温かくしたプレートに載り、カキフライがやってきましたっ。
繊細な肌合いのフライが寄り添うようにしています。あれ?以前いただいた時は、牡蠣殻に載っていたのに、今日は載っていない。
サービスの男性に訊いてみると、
「その分といっては変ですけど、実は以前より1個増えているンです」と云う。
あ、ホントだ。6個のせ、なんだもンね。檸檬を絞ってまず一個。
細かいパン粉の歯触りとともにすっと消えるかのような軽さ!
こんなに軽妙な牡蠣フライにはなかなか出会えるものではありましぇん。
生牡蠣と同じものをフライにも使っているそうで、今食べたばかりの牡蠣に同じクリアな魅力を携えたまま、そこに火を入れたことによる味の活性が加わりつつ、でもなお軽い。
後半は、タルタルをたっぷりのっけで。うー、うまいなぁと目を閉じる(笑)。
添えた「ソテーライス」は、ほんのり赤いぃ色合い。
ただのケチャップライスではなくて、なんだろ、ドライトマトを細かく刻んだような小さな破片が鏤められている。何気ないけどレシピを知りたい、そんな感じ。
嬉々として「ババロア」を選んだ委員長を羨ましげに睨みつつ(笑)いただくデザートは、「黒すぐりのシャーベット」でもね、この味蕾を羽毛でさっと撫でるようなカシスの香味酸味もまたいいんだね。うんうん。
ふらっと来れるようなお値段ではないけど、再び機会を得て訪れたい「南蛮 銀圓亭」。
今度は厨房前もいいかもね。階下は、Bar Lounge「南蛮1934」になってます。
口関連記事:西洋御料理 「銀圓亭」(06年02月)
「南蛮 銀圓亭」 中央区銀座5-4-8カリオカビル7F 03-3573-1991
昼から生牡蠣とは!酒ナシの訳ないですね。
写真はないけど、きっと飲んだに違いない(笑)
私も今週行ってきました。
遠くなってしまったので、たまにしか行けなくなりました。
ランチには高いので、もともと“たまに”でしたが(汗
独特なカキフライもおいしいけどタルタルソースもおいしいですよね。
Re;ロレンスさま
やっぱし、昼間っからグビグビっと呑るのは至福ですなぁ~、って、おい!(笑)。
残念ながら呑んでません。下戸な委員長と一緒だからってことでもないけどね。
ホント、たま~にしかいけないっスよね。