食堂「廣田」田園調布で 空前絶後のカキボール

hirota.jpg今宵は、「カキタベ!」委員長が懐裡に抱える牡蠣ワンダーランドの佳店へと参ります! 所在は田園調布なれど、待ち合わせは池上線の雪が谷大塚。勝手知ったる駅ではあるけど、ふ~む、この界隈に牡蠣ワンダーランドがあるのでしょうか。カレーの店「Soul Food」やカツサンドでも有名な「一冨士」の前を通り過ぎて環八を渡り、さらに淋しくなった中原街道沿いを往く。と、くだんの委員長がくいっと指を指した。そこそこ。看板の出ていない、緑色のテントを巻いたこちらが、その牙城だというのです。ほほーぉ。店に入ると、殿堂入りカキタベニスト霞町氏がすでにビールをヤッテいる。こんばんは(笑)。急遽参画願ったromy女史を交えたテーブルにまず届いたのが、前菜「サーモンマリネに包まれたサーモンムースサラダ」。マリネしたサーモン独特の滑るような魅力が活き活きとして、中に包んだクリーミーなムースとのふたつの食感の合奏が、むふふ、である。こいつぁワインだ!と白のブルゴーニュ「SEIGNEURIE DE POSAMGES」を開けてもらいます。続いて、「大山鶏胸肉炙りクリームソース」。しっとりと豊饒な大山鶏をたっぷりとかつ程よい厚切りにしてあって、とろんとしたホワイトソースでいただく白いソースがふと香ばしいって、どういうことだろう。お。鼻先に揚げ物の香りが漂い、厨房から揚げ音が零れているのに気がついた。いよいよでありますな。「どーん!」なんてお店の方は決して云わないけど(笑)、なんとも圧倒的で量感あふるる素敵なフォルムの揚げ物がやってきました。これぞ「廣田式カキフライ」。おおおー。しばし、その球形をじっと眺める。いやいや熱いうちにと我に返って、各自の取り皿にお取り分け。その揚げ色からじっくりと揚げている様子を連想しつつ、改めて香り高きボールを凝視。いーねー。楽しいね。徐らそのボールの真ん中へとぱっかりと箸を割り入れて、中身をご開陳。わらわらと牡蠣の身が詰まっている様子に、顔を見合わせてニンマリ。齧り付く。なによりスゲーのが、齧った牡蠣の身の味わいの濃厚なこと。うーぅうー、って呻いちゃう。一体何枚づけだかわからないし、下味ゆえかもわからないけど、なんせ、うま~い。海のミルクの魅惑をぎゅぎゅと凝縮するとこうなるのでありましょうか。つまりは分厚い揚げ物なのに、火の入り方に過不足がないのがまたスゴイ。感心しきり、であります。「いっ個だけ追加できますけど…」といわれたら、当然首ぶんぶん縦に振るわいね。イタリアNero d’Avolaの赤に替えて、登場したのが「昔風 和牛ビーフシチュー」。ありきたりな台詞だけど、このシドケナイ柔らかさって罪だよね~。じっくり煮込みつつも煮崩れない。そして、ブラウンソースも伊達じゃない。〆にと、限定「廣田賄いカレー」

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