column/02508
創菜DINING「吉之助」で 酒燗器九頭竜あかむつ温泉湯豆腐
夕方から降り始めた雪の中降りたったのは、
ひばりヶ丘北口。
とうとうと降るぼたん雪。
道路脇を照らす看板にも随分と積もって、
妙に情緒な様子の中に待ってくれていたのが、
今宵のお食事処「吉之助」kichinosukeです。
下足を下駄箱に収め、右手の板の間へ。
掘り炬燵式に足を降ろせるようになっています。黒板メニューからまずは、「あかむつ刺身」。先日の「福わうち」のノドクロとはまた違って、まったりと甘く蕩ける脂に上品な香りがあるね。
そして、「いぶりがっこクリームチーズ」。いぶりがっことマスカルポーネの組み合わせに初めて出逢ったのはどこのお店だったかしらん。
こいつはいかんと麦酒を早々に切り上げて、雪の夜の燗酒に走る。
前夜にもいただいた「黒龍」があるねと、同じ「九頭竜」の値段を見てびっくり。前夜の半値に近い。流石、地方銘酒を扱う酒店が直営する店だとただただ感心すべきか、お高い方が妙なのか。ううむ。
さらにこちらでは、燗酒が湯煎を施す酒燗器に収まってやってきます。温度計を見ながら、上燗あたりでいいかな、なんて呑み方が卓上でできるのです。これもまた、直営店のこだわりなのでしょうね。
「手造り鶏しゅうまい」に続けて、柚子味噌と八丁味噌を頂いた「ふろふき大根自家製みそ」。
鍋の温度が上がってくるとみるみる白濁してくる「とろける温泉湯豆腐」は、佐賀・嬉野温泉の湯で煮込むとその独特の泉質ゆえ豆冨が蕩け出すのだそう。
「地鶏の香草にんにく焼き」は、ローズマリーや大蒜がふんぷんと香ばしく、皮目はぱりっと。炭火焼き以上に遠赤外線効果があるため、旨味をぎゅっと閉じ込めて活性するという“溶岩焼き”で仕立ててる、らしい。
もういっちょクリームチーズものは、クラッカーでいただく酒盗との合わせ技。
あれ?九頭竜何本呑んだっけ?と笑いながら、再び雪の舞う中へ。
口関連記事:
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「吉之助」 西東京市ひばりが丘北4-1-6セントラルビルド1F 042-423-6760 http://www.kanpai.biz/kichinosuke.html