川崎大師へ所用の途上、 平和島で下車。 環七沿いのラーメン店、「髭」に寄ってみました。 この店名で大将が髭をたくわえていなかったら、 なんだか騙されたような気持ちになるかもね(笑)。 「二郎」線上のお店、のようです。
外の券売機で「チャーシューメン」のボタンをポチとする。 すると、出てきた感熱紙チケットには、「醤油チャーシューメン」と記されていました。同じことなのでしょうか。 アルミ枠の引き戸から店内に入り、店主のお顔を拝すると…。 やっぱり髭アリ。よかった~(笑)。「ニンニク、どうしますか?」「少しだけお願いします」。 確認していませんけれど、「二郎」流の符丁も通じるのでしょうね。
トン、とどんぶりがやってきました。 そこそこに野菜がこんもり。厚切りのチャーシューもさり気なく量感を湛えています。 背脂の浮かぶスープは、チケットに”醤油”とあったように、およそ普通に「二郎」にイメージするスープに比べて明らかに醤油が強そう。 啜れば、うん。 ボディはあっさりめの「二郎」系統。醤油のもつ酸味に似た風味がいい具合にスープに輪郭を与えていて、そこに背脂の甘みが加わる。そんなスープ。
トッピングのもやしがシャキシャキとして、いい。さっと湯掻いているのだろうね。 煮崩れをみせないチャーシューは、噛めばジュワっとバラ肉の旨味が広がって、塩梅がいい。 やや平打ちの麺は、もっちりさせるフリして、さっくりと歯切れがいい。そんな麺。 「二郎」の亜流と思うなかれ。なかなかに満足であります。
環七の向かいからみると、店を覆う黄色いテント地にはツギハギをしたような痕跡がありあり。 居抜きで借りる以前は「大勝」というらーめん店だったらしい。 あれ?なんか昔来たことがあるようなないような、そんな中途半端なデジャヴが過ぎりました。
「髭」 大田区大森本町2-28-5 http://hige.gourmet.coocan.jp/
column/02465