本店とは旗の台東口の踏切を挟んで
反対側の脇道にある、
「鳥樹」の東口店に寄ってみました。
駅からすぐの暗がりに浮かぶ赤提灯が目印です。
藍の暖簾というのは、
きりっと風格ある表情になるものですね。
さて、「鳥樹」初めてのカウンターです。
狭い通路に背中を掠め乍ら一団がどやどやと階段を登っていくところをみると、二階にも宴席があるようです。小綺麗な印象なのは、割と最近改装を果たしたかららしい。
乾杯をすると早速、俎板での解体ショーが始まりました。
その手際の良さといったらなんとも圧巻。

無駄な動きのないまま、あられもない姿の鶏一羽があっと云う間にそれぞれの部位に切り分けられていくのです。お~。

やっぱりひとまず、「煮込み」「ももタタキ」をお願いする。
お品書きの「これを食べれば鳥樹」にもある通り、「鳥樹」の王道メニューであること間違いないね。
皮目の香ばしさと身肉のジューシーさとニンニクの利いたタレの「ももタタキ」は是非にご賞味あれ。

そして、
「フクラハギ」と呼ぶ焼き物もいい。

身の間から滴る透明な脂

に旨味エキスが満載であります。
そうそう、そんな意味では、ハフハフといただく「ももから揚げ」の瑞々しいまでの力強い身肉の魅力もまた◎だ。

そして今夜のお目当てのひとつが「鳥樹」の鍋。「お二人様用鍋」というのがあって、ちょうどいい。
「鳥樹」らしく、大振りに大胆に刻まれた具材が土鍋に詰まっています。

鶏白湯スープでいただく鍋みたいなイメージを勝手に抱いていたけれど、そんな思惑は見当違いで、「鳥水炊き」が正解でありました。薬味もポン酢も忘れて(笑)、ハフハフ。これはこれでいいけれど、是非濃厚鶏スープの鍋も仕立てて欲しいなぁ。

目の前では、さらにどんどんとそして素早く捌かれる鳥を眺めながる。
なんかね、
出刃を動かすリズムが手練であります。
ご馳走さま。こちらの「鳥樹」もいい顔しているね。

「鳥樹」東口店 品川区旗の台2-9-22 03-3787-7218
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