ラブホテルがあちこちに建ち、昼なお妖しい兎我野町から曽根崎一丁目界隈。
猥雑な空気の忍び漂うとある雑居ビルに面白いバーがあるンだと聞いた。
暗がりの路上に浮かぶ、AUTHENTICの文字。
通路を照らす看板へ向けて2階への階段を上がると、壁に木盤が嵌め込まれているのが目に留まる。
“BOBY’S MOTTO”とタイトル
して、LIQUOR IS MEDICINE SO TAKE TO BEST YOU NEEDと続いている。
しずしずと扉を押すと突如として、一面のバックバーからカウンター上、頭上から周囲の棚に至るまでボトルに埋め尽くされた小宇宙に包まれた。
そしてその小宇宙の中心に初老のマスターがいる。
コースターには、Liquor from Worldとある。
モットーに従って、リキュールのおススメをいただくことにします。
そう聞いてニヤリとした千頭マスターがまずショットグラスに注いでくれたのが「COUDERC」という栗のリキュール。
あははは、まさしく栗だーー!
ぶわんとばかりにメローな栗の甘さが口腔に広がる。
確かに甘いけど、厭味な甘さでは全くない。あまりに栗の香りそのまんまなので思わず笑ってしまったじゃん。
すぐに2杯目をお願いすると今度は、「Le Pelou bonie」。
同じく栗のリキュールだけど、少しドライで風味が前者とはっきりと違うのがまた面白い。
そして、マスターはほぼ喋り通し(笑)。
進駐軍にいた頃の話。
今年でバーテンダー歴53年になるという話。
店内にはレアものを多く含んだ1,500~1,600本のボトルがあって、日本中(?)から同業のプロがやってくるという話。
最初に店を開いた時、居抜きで借り受けようとした店舗の前の店名が「Boby’s Bar」で、その名がなくなるのは忍びないのでできればそのまま店名を使ってほしいと云われたのが店名の由来であるという話、などなど。
千頭ワールドは尽きそうもありません。
お次に何かというと、今度は「Las Cinco BELLOTAS」。
ラベルにある通り、ヘイゼルナッツのリキュールだ。ホント、香りがドングリなんですよ、これが。
また笑っちゃいますよ。えへへへ。
ちょっと路線を変えてとお願いすると、
少し紫を帯びたとろみのある液体がグラスに注がれた。
COMBIER社の「Crème de Fruits des Bois」は、ビルベリー、ラズベリー、ワイルドストロベリー、ブルーベリー、ブラックベリーの5つのベリーのリキュールだという。
「Baja Luna」はといえば、
テキーラとブラックラズベリーのクリーム・リキュールだ。
だはは、バーを訪れてリキュールだけしか呑まなかったことなんて初めて。
愉しくも、なんか幸せ(笑)。
背中にあった階段から先の、ボトルが乱立する様子がまた凄いんだという「Boby’s Bar」。
今度はその階段も覗かせてもらわなくちゃ。
「Boby’s Bar」 大阪市北区曽根崎1-6-23千種会館2階 06-6363-7827
column/02359
はじめまして!じぶともうします!
authentic bar 「Boby’s Bar」
千頭氏と親しくさせていただいております。
彼が来年で引退と口にしだしまして、先ずは情報発信からと思い検索したところ、貴サイトを見つけました。
トラックバックも貼りました。
どうぞよろしくお願いします。
http://jibu.keikai.topblog.jp/
Re;じぶけんさま
はじめまして、ご紹介ありがとうございます。
そうですかぁ。お歳を考えると、何故?とは云えませんが、もしも客足が遠のいているのでしたら、応援しなくちゃいけませんね。
唯一無二のバーのサインは、ブログのタイトルバックにも使ってます。
レイアウトも修正してみました。いかかがでしょう?
まさぴ。さん
こんにちは!じぶです!
ブログのタイトルバックやレイアウトもかっこいいですね
トラックバックありがとうございました!
Re;じぶけんさま
ありがとうございます。
タイトルバックに「BOBY’S BAR」の写真使っているのに気づくヒトは、そういません(笑)。
ちょこちょこ行ければ、いいのですけどね~。