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所沢界隈では数少ない、チェーンでないイタリアンのひとつ、プロペ通りの「MORE」でお食事です。階段を真っ直ぐ一気に3階まで上がると、硝子越しに厨房が臨めます。その厨房ブースの脇を抜けて、その先にテーブルが展開しているというレイアウトです。通り寄りのご予約席に陣取りました。ダイオキシン云々の戯言を噛ましながら「所沢産野菜のサラダ」をいただきます。かつてマスコミによる冤罪対象となった地場の近郊野菜をメニューに取り入れているのを、ひとつの心意気と捉えておこうじゃん
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。「CARMEN MERLOT」というチリワインに替えて、「トリッパのピリ辛煮込み」
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、そして「仔羊のグリル レモンで」
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をいただきます。赤々として詰まった繊維質を思わせる仔羊肉の断面。適度な噛み応えに周囲の香ばしさとクセのない仔羊の香りが重なって、なかなかどうして美味であります。気がつけば、他のテーブルもどんどんと埋まっていっている。ここで最後にパスタをもってくるという戦法に出る。モア・オリジナル版の中から「アンチョビとよく炒めた玉葱のスパゲティー」を。アンチョビの風味が薄れてるのがちょっと残念だけど、アンチョビを思わす塩っ気と飴色に炒められた玉葱の甘さの取り合わせが素朴に楽しめて
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ウマイ。これで、薪釜のピッツァなんかいただけたら最高なのだけれど、流石にそれはないもの強請り。この界隈にあっては貴重な一軒だと云っておきましょう 。
「MORE」 所沢市日吉町10-18 04-2922-5222
column/01980
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。