column/01918
蒲焼と御料理「竹葉亭」木挽町本店
TVを眺めれば夏のスタミナ云々を連呼。近くの商店街を歩けば店頭で競うように炭火焼く魚屋。そんな週末を過ごしてしまい、遅ればせながら鰻をいただきに木挽町「竹葉亭」へ。右手入口が椅子席。左手の入口からは座敷個室となっているようです。予想に反してそう混み合うこともないのが、少々拍子抜け。仲居のおばちゃんが話す内容を横から聞いていると、「土用丑の日ということで、定休日の日曜も特別に開けていたのに、大して混雑しなかった」らしい。5丁目のお店もそうだったのかなぁ。「たい茶漬け」なんかには脇目も振らず、お吸い物つきの「鰻お丼(B)」(「B丼」と呼ばれている)をお願いする。鰻はゆったり待たなくちゃね、なんて雑誌を捲っていると、やってきましたやってきました。丼の蓋をパカリ。なかなか素敵な寝姿だ。身の中の方がふんわり柔らかで、周囲ひと廻りにパリッとした外皮がある感じで悪くない焼き上げだ。ところが、残念ながらタレが塩辛い。きりっと甘くない、ではなくて、こなれていない醤油のしょっぱさを感じさせて、鰻の身の味わいを覆い隠すようになってしまっているんだ。焼き具合はいい感じなのに秘伝のタレがNGだなんて切ないな~、とか思いながらきれいに完食しちゃうのです(笑)。
「竹葉亭」 中央区銀座8-14-7 03-3542-0789
http://www.unagi-chikuyoutei.co.jp/