枕詞のように、駒沢「ラ・プリムール」というフレンチのシェフが焼鳥屋に転じた、と伝えられる「たかはし」のランチに寄ってみました。再開発ビルのプラグマ.Gタワーの2F。知らぬヒトを拒んでいるかのようにも受取れる、ひっそりとしたファサードをみせていました。多少混み合ったりもするかと想定していたものの、GW中の土曜とあってか、先客がおふたりという状況です。焼鳥の仕込みに勤しんでいる白いハンチング姿の高橋シェフを眼前とするカウンターへ。お昼は、「親子丼」の一品のみ。大盛りでお願いします。ふと気がつくと、厨房中央のコンロには具の入った親子鍋が煮え始めていた。そういえば、焼き台はどこだろうかと厨房の中をきょろきょろ見回して、見えにくい手前側の、つまりシェフの手元を覗き込むような怪しい所作をしながら探すも、見当たらない。それらしい煙もあがっていない。炭火が熾きた焼き台、どこにあるんだろう…。届けられたどんぶりは、お約束のように仕上げにほどよいトロトロ具合の玉子をあしらってあるcolumn/01840



