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茅場町「和光」の新富町の兄弟店が以前から気になっていました。経緯は分かりませんが、今は独立して「祥音」と店名を変えています。当日予約ではまた満席の憂き目に会うかもと心配しながら連絡を入れると、GWの狭間ゆえか「今日は大丈夫ですよ」とお応え。開店と同時に出撃です。市場通りから脇道へちょっと入ったところにある、工事用のオレンジ色の仮囲いで入口を塞いだ廃屋のような建物
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が「祥音」です。開店と同時に左手の壁に店名を記した手作りなプレートが掛けられますが、それがなければただの怪しげな工事現場のようです。防寒用のシートを捲って中へ。朽ちる直前の如き気合の入った屋内だ。小火でもあったかのようにも思える。開かないドア
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。剥がれ落ちそうな壁にはいくつもの悪戯書きがある
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。以前「バルチックカレー」があったらしい。古い木箱を積んだだけのテーブルを挟んで、貝焼のおまかせ9品を。「とりがい」「熊本産地はまぐり」
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「ムール貝」
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「大アサリ」
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「アオヤギ」
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「亀の手」
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「白貝」
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「帆立貝」「中国産はまぐり」、そして追加の3品「ホッキ貝」「アゲマキ貝」
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「たいら貝」
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。どれも愛想のないスチロールのお皿に載せられてやってきますが、臆せずすぐさま熱々をいただきましょう。ふっくらと自らの水分で焼き蒸しされた貝たちが、その味を活性化させています。歯触り・食感、旨味、香りがそれぞれにはっきりと違うのがめちゃ楽しいぞい 。この日のように焼酎もイケルけど、日本酒もよく合うに違いない。試してみねば。
「祥音」 中央区新富1-17-6 090-8465-6462
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column/01839
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。