column/01706
日本料理「大松」
青果・花き・水産を取り扱う大田市場に足を運んでみました。正門に立ってみても、工場施設の入口のようで、市場然とした様子は伺えません。「大松」があるという事務棟も、その名の通りおよそ愛想のない建物です。薄暗い印象の構内を数店の飲食店が居並ぶ2階へと進みます。日本料理「大松」とある表札の横には、話題の「江戸前あなご天丼」の文字。宴会状態の小上がりを含め、ひっそりとした構内とは対照的に賑やかな店内です。相席となった席の隣で、市場の職員が食べていた皿をちら見して「かきフライ定食」をと決める。お皿の隅に三陸産だという「殻かきす」が添えられてくるのが嬉しい。みぞれに酸味が少々。一点の曇りもなくすっきりと味わえる牡蠣の身が旨い。細長い形状のフライはといえば、粗めのパン粉に包まれてカリサクだ。牡蠣のジューシーさは控えめながら、これはこれで悪くないな。ねぎとろ・うに・いくらの載った「三花丼」も人気のようです。足廻りが良くないのでいつのことやら分からないけれど、次回はその「三花丼」か「穴子天丼」だね。
「大松」 大田区東海3-2-1大田市場内 03-5492-5872