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西口ロータリーから坂を辿る。そして導かれて気が付く壁のようにそこにある階段。踏みしろの少ない階段は、酔っ払って降りたら踏み外しそうだ。その階段を登り切った先の右手ビルに「くおん」はあります。カウンターは予約を含めて満席らしく、右奥のテーブル席へと案内されました。まずは生。突き出しに「かぼちゃの擂り流し」ほか。翡翠のような色合いを見せる「揚げ銀杏」
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、端正なる「出汁巻き玉子」、「焼き明太子」などを自家製で粕とりだという「柚子焼酎」のロックでいただきます。柚子の香りの利いた一杯は、呑み口柔らかく、どんどんイケて危険だ。鹿児島の本坊酒造の芋「貴匠蔵」に変えて、炙りたてでトロンと柔らかく香ばしい「焼豚」
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、炙ってコクの増した真鱈の「白子」
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などなどを。「牡蠣の葱味噌焼き」
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では、赤味噌の味が強すぎて牡蠣の味わいを打ち消してしまっているのがちと残念か。主にカップルが入れ替わり席を占めるカウンターは、ほどよい照明の元で、板場の臨場感も併せて味わえそう。「玖温」と書いて”くおん”です。
「くおん」 渋谷区恵比寿南1-14-15 ラ・レンヌ恵比寿4F 03-3793-1319
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お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。