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薩摩地鶏・鉄板焼「安兵衛」で 砂肝まく胸肉地鶏ももステーキ風
山手通りから東山界隈へと斜めに抜ける道のとば口に「安兵衛」はあります。
“やきとり”と書かれた赤提灯と黄色地に”炭火焼”と赤文字で記されたスタンド看板が目印。
飾り気のない店内に、十席ほどのカウンターが設えられていました。
一見さんは入ってすぐの席へ。
毎日ジムで鍛えているという店主の背面には、その名の通ったプレミアムな銘柄から比較的なレアなものまで鹿児島の芋を中心とした焼酎のラベルが居並んでいます。お品書きが目に留まらず、所在無い顔をしていると「串は5種類のみで、もものステーキ風というのもあります」と店主。
おまかせでお願いすることにします。
独特の噛み応えの「もも皮」、コリコリサクっとした歯応えの「砂肝」、はつの一部だという「まく」、山葵でいただく「胸肉」。
しっかり利いた塩と燻されたその香ばしさが印象的。
続いて、ジュージューとした音を立てる鉄板が登場。
載せられたキッチンタオルを湯気とともに外します。
決して柔くない歯応えと野性的な滋味が楽しめる「地鶏のもも炭火焼きステーキ風」だ。
ひとまずあの村尾酒造が作ったという麦の「のんむら」から、「八幡ろかせず」「池の鶴」「不二才」「薩摩乃薫・純黒」などなどの芋を不思議なほどすいすい呑んでしまう。
大丈夫か、オレ(笑)。
熊本出身の店主が薩摩地鶏に惚れ直してタレントから転身、8年ほど前に開いたという「安兵衛」は、今でこそ乱立している地鶏と焼酎のお店とは、自ずから立ち位置が違う。
調子こいて呑み過ぎると御足が心配なのところは、例外ではないけどね。
「安兵衛」 目黒区東山1-6-7 フォーラム中目黒1F [Map] 03-3711-2617 http://yasubei.com/