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新橋から東京駅方面へと連なるガード下店舗群の中で、この有楽町北側あたりもなかなか怪しくて面白い。京橋口からガード下の暗がりを真っ直ぐ進んだ、そのずっと奥に「鳥藤」はあります。草臥れた具合がいい味だしてる。昭和、だね。ズリズリっと引き戸を開けて、カウンターの中央に陣取りました。「ミルクワンタン!」と告げると、「ミニチャーハン、つけますか」「はい」となる。すぐに出されるスープは極々薄味。横目にすると、肉じゃが風のおかずでチャーハン食べている客がいる。ん~、「鳥藤」さんてそもそもナニ屋なんだろね。と、そこへ「ミルクワンタン」が届けられました
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。湯掻いた肉入りワンタンをスープで割って温めた牛乳に投入し、そこへ肉じゃがをトッピングしてしまうというどんぶりだ。クリームシチューよろしく、とろんとして旨味を訴えるスープではなくて、ちょっと水っぽくてスープ自体にあまり旨味は感じない。もうちょっと煮詰まった感じの方がジャンクでいいのになとも思う。あ、夜、さんざん色々なものを呑み喰いして、最後の仕上げにズズっといくにはこんなんがいいのかもしれないな。
「鳥藤(とりふじ)」 千代田区丸の内3-7-9 03-3215-1939
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お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。