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以前伺った時は女性が切り盛りする焼酎バーという装いだった「Sazan」が、いつの間にか”軍鶏しゃぶ”を切り口とするお店に衣替えしていました。
L字型だったカウンターが直線になって内装も少し手が加わっている。
「軍鶏のしゃぶしゃぶだぁ」とお品書きを見ながら注文をしようとすると、
御免なさい今日軍鶏しゃぶがないのよ、と云う。
ええっ!軍鶏しゃぶのお店で軍鶏しゃぶがないとは蕎麦のない蕎麦屋のようなもの?
休日前に残ったりしないように考えつつ仕入れた軍鶏肉が予想外に売れてしまったのだという。
特定ルートから特定量の仕入れをしているとそんなこともあるんだろね。
ただ、しゃぶしゃぶ用以外はだいたいあるとのこと。
とりあえず宮崎産の「ネッカリッチ」肉のボイル薄切りをオニオンスライスに包んで。
![sazan03.jpg](https://ishouari.com/0503/sazan03.jpg)
テーブルで炭火網焼きしたのがささみ、レバー、砂肝など。
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![sazan02.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2009/09/sazan02-thumb-245x183-12350.jpg)
周囲が白くなる程度に炙ったささみは塩胡椒のみでいただくと肉自身の滋味がよく伝わります。
茎山葵をのせてもこれまた乙だ。
砂肝はシャキシャキとした食感が楽しい。
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昭和仕込みの「天草」は15年貯蔵された麦。
ほとんど古酒だね。
「軍鶏味噌鍋」はくつくつと煮えたところで八丁味噌を回し溶かしていただきます。
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![sazan07.jpg](https://ishouari.com/assets_c/2009/09/sazan07-thumb-245x183-12356.jpg)
〆にと網に載せたのが大き目の「焼きおにぎり」。
アチチと云いながら齧る。
今度は、しゃぶしゃぶ用の軍鶏がある時にお邪魔したいな。
「さざん」 中央区日本橋茅場町2-3-4
[Map] 03-3664-0503
column/01409
お店が供する馳走に籠めた創意工夫、店の名の由来やそのデザインを「意匠」と捉えて探訪を続けています。