ローカルな駅ゆえ、朝のラッシュ時でも夕方の帰宅時間帯でも、通勤通学客でわさわさ混み合う様子はみられません。
池上線のダイヤがちょっと乱れて編成間の距離が縮まってくると途端に開かずの踏切になるのもまぁ、ローカル線の風物詩と思えば、イラつかなくて済むってなもの。
中原街道から荏原町方面目掛けて一方通行下り坂になっているので、稲荷通りを進んできたクルマが数珠繋ぎになっているのが踏切からよく見渡せたりします。
踏切のすぐ脇にあるのが、CRAFT BEER BAR「TRANSIT」への入口で、その並びに炭火やきとり「鳥半」がある。もう一軒並びにあるのがピッツァの店「リディア」の看板だ。
以前は「Andy」という店名が掛かっていたのだけれど、いつの間にか「LIDIA」という店名に書き換わっていたのです。
店内は「Andy」の頃のまま。壁に小さめの額が幾つも飾られていて、悪くない雰囲気を醸しています。
ランチメニューにセットしてもらったサラダがまず届く。メニューには「築地御厨さんから仕入れた新鮮野菜のサラダ」とある。
築地御厨(みくりや)というのは、湊にあるレストラン専門青果店であるらしい。
何気にしゃきっとして旨味のあるサラダだなぁと小さく合点します。
ランチのピッツァは、定番のマルゲリータかマリナーラに本日のピッツァのいずれか。
定番中の定番をお願いしましょう。店内に炭焼き釜がある訳ではなく、電気釜を駆使したピッツァ。
でも、粉の風味も焼きっぷりも悪くない。
28cmの一枚もぺろっといただけます。
ゆるゆるとした昼下がり。
そんな時には、グラスのワインをいただいての「ラザーニャ」。あんまり肉々しい感じじゃないのかもと思いつつ食べ進むと、重ねた生地の間からみっちりとミートソースが顔を出す。
ふーふー云いながら慌てずにいただきましょう(笑)。
時には奥のやや暗いカウンターに佇んで。酒瓶並ぶその上にも小さな額が折り重なるように掛けられています。
ふとそんな気になっての「パンツェロッティ」。熱いですので気をつけてと注意が促される包み揚げピッツァだ。
ナイフを挿し込むと湯気とともにチーズが零れ出す。
半円形ではなく、歪で素っ気ないお姿だけど、たまにはいいねと独り言ちます。
「Andy」転じて「LIDIA」となったピザハウスが旗の台南口駅前にある。「Andy」の前はさらに微妙に違う店名だったような気もするのだけれど、思い出せません(笑)。
白金店や三軒茶屋にも兄弟店があるようです。
「リディア」
品川区旗の台5-13-12 [Map] 03-3785-6672