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2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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口Restaurant「Coulis」で カキのカダイフ極細衣と牡蠣のトキメキ

coulis.jpgとある冬の日の週末の午后。
何気なく、「クーリ」のランチメニューをチェックしたことがありました。
そこに、カキ、の文字をみつけたものの、もうランチタイムは過ぎている。
しまったと爪を噛んでみても、間に合わない。
またやらないかなぁと秘かに待っていたのでありました。


と、カキのカダイフいただいた!とのむのむさん情報
こりゃまた出遅れたと、新富の裏通りへといざ馳せる。


カウンターは既に一杯で、テーブルへどうぞ。
黒板見なくてもオーダーは決まっているのだけれど、「ナポリタン」というフレーズになぜだか心揺らぐ(笑)。coulis01.jpgうー、と唸ってから初心を貫くひと言、「カキ!」。


「クーリ」のランチ時のスペシャリテ、15種類の野菜と本日の前菜がやってくる。coulis02.jpgこれはアイスプラントだったかナなどと考えつつ、相変わらずの野菜バラエティーに感心しつつ、モリモリと食べ進む。
ただ単に、生野菜あれこれをあしらっただけじゃなく、グリルしたもの揚げたものソテーしたものと野菜のキャラに応じた手間を施してくれているのが嬉しいよね。
そして、今日のお皿の底には、スズキのフリットとリゾットにとニョッキが仕込まれてる。


そして待望のカキの皿、「三陸産カキのカダイフ ラビゴットソース」。coulis03.jpgまたまた立体感のある盛り付けで、メインのお皿でも野菜たちが大活躍。
すっごい野菜摂ってるぞ感が「クーリ」の真骨頂だもんね。
coulis04.jpgcoulis05.jpg


細かな麺状の衣に包まれた牡蠣が呼ぶ。coulis06.jpg小さく刻んだハムなんかで仕立てたオリジナルなタルタルを頂いて、凛々しく穀物ライスの上に鎮座しています。


タルタルが零れないように、衣を潰さないようにと、そっとフォークに載せる。


おおお。
うまい。


軽やかに芳ばしく解れる衣がやや小振りの牡蠣の意外に濃密なエキスと渾然となって、旨味中枢を真っ直ぐ刺激する。coulis07.jpgカダイフというのは、ギリシャやトルコあたりを起源とする極細の麺状の生地。
どこか他でもいただいた気がするけど、それがどこでだったか思い出せない(笑)。
トウモロコシのカダイフ、と説明してくれたその衣そものものも旨い感じ。
久々に、トキメキの牡蠣料理に出逢えました。


モリモリ野菜とすっとアイデアを盛り込んだお皿で嬉しがらせてくれる「クーリ」。
coulis08.jpg
次回は、「ナポリタン」所望です(笑)。


「Coulis」
中央区新富2-10-10 2F[Map] 03-6228-3288 http://www.coulis23.com/

column/02934 @1,300-

口プチレストラン「ないとう」で カキフライと車海老のクリームコロッケ

naitou.jpg秋も深まる頃の京の都。
洛中には、紅葉の時季ともなれば大混雑を呈する名所が数多あることでしょう。
ところがなんとも無粋なことに、そんな風雅な気分を圧倒的に抑えて喰い気ばかりが先行する自分が可笑しくて(笑)。
そうは云っても、ちょっとモミジの一葉も眺めるくらいはいいではないかと訪れたのが京都御苑。
東西を寺町通り・烏丸通り、南北を丸太町通り・今出川通りに挟まれた広々とした敷地に京都御所や仙洞御所などを配していて、その周囲が木立に囲む庭になっています。


そこここに紅や橙に色付いたモミジの木々が連なっていて、さりげなくも味わいがある。
一眼カメラを肩に掛けたオッチャンたちが往き来するのもなるほどと一枚だけスナップを。naitou01.jpg


さて、御所の周りをぐるりとひと廻りして十分お腹を空かせたところで南側の堺町御門から丸太町通りに出る。
そして京都地裁の右手から辿るは、柳馬場通り。
「京都司法書士会館の脇ですよ」と訊いていた通り無事、
プチレストラン「ないとう」に到着です。


石を敷いた狭いアプローチを覗くと、洋食屋らしい木彫りコックの黒板の向こうに銀の瓦を頂いた門と絣の暖簾。naitou02.jpg暖簾の先に、町屋を改造したという「ないとう」の家屋が板塀の隙間から窺えます。


予約の名を告げて、坪庭を臨むカウンターの一番奥へ。
naitou03.jpgさっきの板塀にも「御詫び」が貼ってあった通り、人気だったという「ランチ定食」は、19年8月で取り止めていて、今のランチどきは、セットと語尾につけた6種の黒板メニューから選ぶもの。


メンチカツなんかも旨かったらしいよなぁとぷち口惜しがりながら選んだのは、黒板筆頭の「スペシャルセット」。
折角なので(?)、グラスの赤あたりもいただてしまいましょう。


naitou04.jpg
付き出しの、焼き大根と堀川牛蒡の素揚げをアテにグラスを傾けていると、急に内藤さんがぬっと顔を突き出して、「牡蠣、大丈夫です?」と訊いた。
勿論空かさず、「うん、大好物です」と応えると、ではではとお皿に据えてくれたカキフライ。naitou05.jpgnaitou06.jpgなぁんだそふいふことなら白にしたのになぁ(笑)。
そして、可愛らしい牡蠣フライひとつが妙に嬉しいのであります。


naitou07.jpg
目の前で、車海老に衣をつけたり、デミソースをかけたりする様子を眺めるひとときも悪くない。
サラダに続いてやってきた盛り合わせのお皿には、「車海老のクリームコロッケ」に「ヒレ豚かつ」「ハンバーグステーキ」。
足をバタバタ動かしてヒレかつに乗り上がろうとでもしているかのような車海老。naitou09.jpgその車海老は、ぼてっと腹巻をしているかのような衣を纏っている。
その腹巻部分には海老の身を含んだベシャメルのコロッケ。
naitou08.jpgnaitou10.jpg
まったりした風味にじっと目を閉じてから、尻尾を齧り、頭を齧る。


パリパリと心地よい香ばしさで車海老を完食したら今度は、コロンとしたフォルムのヒレ豚かつに食指を伸ばす。
naitou11.jpgnaitou12.jpg
そして粗く叩いた食感もそこそこに、脂に頼らない赤身肉の旨みを思うハンバーグ。
豚汁とライスを平らげれば、吐息ひとつの満腹だ。


京都御苑近く、柳馬場通りのプチレストラン「ないとう」。naitou13.jpg気取りのない洋食屋であれば素敵に旨い。
ただ、三条から移転しランチを止め、定食をセットメニューに置き換えて、町の洋食屋から一角のレストランへと趣を変えようとしているようにも映る。
その上昇志向は否定されるべきことではないけれど、もう既に"プチ"の枠から外れた力量と実直なきらめきあるレストランに至っているかどうか、この日のランチでは判然としませんでした。


「ないとう」 京都市中京区柳馬場通夷川上ル西側5-232 [Map] 075-211-3900 http://petitrestaurant-naito.com/

column/02915 @2,500-

口Chinese restaurant「わさ」で 堪らんカキの四川風と咸魚炒飯

wasa.jpg八雲の図書館で午前中を過ごして、さてどこかでお昼を摂りたいなと考えて浮かんだのは、以前お邪魔した「わさ」ならきっとここから遠くないだろうこと。
図書館の前を西に進んで、自由通りにぶつかったところで目黒通りに向かってちょっと行けば「わさ」の前。
席は空いているかなぁ。
扉を開けようとすると、ちょうど中からおふたりの先客が食事を終えて出てくるところ。
入れ替わるようにカウンターの隅へとお邪魔です。


その脇の棚の上には、重厚感のある表札が立ててあって、山下昌孝と刻まれてある。
山下はここにいるぞ、と気概を示しているようにも映ります。

wasa01.jpg
例の、黒板プレートには14品が並んでいます。
その中には前回、冬の季節ものとして気になっていた牡蠣料理がある!
早速その、「カキの四川風」をお願いしました。


wasa02.jpg北京鍋で揚げ焼した牡蠣の身に、たっぷりと刻んだ葱や丸い容器に用意した粉末状の食材、調味料を手早く組み合わせ、四川風のソースにして絡める手練。
さーっと注ぐ、プラスチックのボトルに入っているのは、なんだろな。


香菜をあしらって手渡された「カキの四川風」のお皿。wasa03.jpgぶりっとした量感がそのフォルムから窺えるようで、さらに期待が高まります。


火傷しないようにフーとしてからそっと噛めば、揚げ焼きの外郭で包み閉じ込めた旨みがそれここだとばかりに弾けるように広がってくる。
wasa04.jpgwasa05.jpg
ソースの辛み、酸味、甘み、香気、とろみがその旨みをぐいっと高みに押し上げてくれる。
うへへ、堪らん堪らん。
ビール呑んじゃいたい(笑)。


wasa06.jpg
もう一品お願いしていたのが、「咸魚炒飯」。
ハムユイがもたらしてくれる発酵モノの魅力をフィーチャーしたチャーハンだ。
カウンターに置いたふたつの円筒形のタッパーのひとつから摘まんで北京鍋に投入したのがそのハムユイ。wasa07.jpg過日いただいた「葱炒飯」でも堪能した葱の甘い香りと交差するように、ハムユイの匂いが鼻腔を擽って、一段濃厚な旨みがその後を追ってくる。
うへへ、クセになるお味、と申せましょうか。

wasa08.jpgwasa09.jpg
お皿の横にのせてくれているのは、そのハムユイの骨を素揚げにして解したもの。
カリシャクと軽快な歯触りの変化をつけてくれる、面白いアイテムだ。


八雲の住宅街にカウンターで魅せる中華レストランは、環の中に「さ」と書いて「わさ」。wasa10.jpg11月の半ばから、平日のランチを休んで夜の部の営業を延長することにしたそう。
今回もなぜに「わさ」なのか訊き損なったので、また行かなくちゃ。


口関連記事:Chinese restaurant「わさ」で 冷製トマトとビーフン鮎春捲葱焼飯(09年08月)
口オイスターパラダイスブログ:「カキタベ! ~牡蠣を食べよう!~」


「わさ」 目黒区八雲3-6-22 [Map] 03-3718-2232 http://wasa.main.jp/

column/02909 @3,200-

口鉄板焼き「銀座 響や」で 牡蠣鉄板焼に鉄板カキフライの香ばしさ

hibikiya.jpg晩秋の過日、
最上階ラウンジ「Peter」へとエレベーターに乗り込んだ夜。
その「ザ・ペニンシュラ東京」へと向かう前にお邪魔したのがこちら「銀座 響や」。
コリドー街の入口とも云えそうな、みゆき通りとの交差点近くのビル地階。
サントリー「響」を嗜む前に、「響や」で腹拵えと洒落込んだのは、鉄板焼きのお店だ。

hibikiya01.jpg
鉄板を囲むテーブルで、乾杯の「プレモル」。
どんな感じでお願いするのがいいのかぁとメニューを眺めたら、早速見つけちゃいました「牡蠣」の文字。


我儘を云って、その宮城・三陸産と謳う「牡蠣鉄板焼き」をいただきます。hibikiya02.jpg見るからにぷっくりとした牡蠣の身が、ぬらぬらと照りよく、そして控えめな焼き目。
軽く檸檬を絞って、そっと手元に引き寄せて咥え込めば、期待通りのぷりっとした歯触りで、生とはちょっと違うふくよかな魅力を伝えてくれます。


hibikiya03.jpg
調子に乗って(笑)、「鉄板カキフライ」も。
キッチンで調理され、アルミホイルに載ってきたのは、クリスピーにもみえる衣で挟んだ牡蠣。hibikiya04.jpgきっと、ちょっと多めの油を鉄板にひいて、パン粉で包んだ牡蠣を揚げ焼きするかのように、
そしてヘラで押すスタイルで両面から火を入れたんだね。
タルタルをたっぷり載せていただけば、水分の飛んだ牡蠣からは、
粉モン的香ばしい旨みがする。hibikiya05.jpgなるほど、鉄板焼きの店ならではの新しいカキフライだね。


hibikiya06.jpgやっぱりねと、「響」17年をハイボールにしてもらったり、
ロックグラスでお代わりしたり。
実は、ウイスキー「響」やダイナック系の「響 HIBIKI」とはまったく関係がないのが「銀座 響や」。
でも、ウイスキーといえば「響」を出してくれるのは、至極当然のノリでしょう。


口関連記事:ラウンジ「Peter」で 包む夜景沁みる歌声と響&ペリエの心地よさ(09年10月)
口オイスターパラダイスブログ:「カキタベ! ~牡蠣を食べよう!~」


「銀座 響や」 中央区銀座6-2-1 ダヴィンチ銀座B1 [Map] 03-3573-6383 http://hibikiya.net/

column/02907

口とんかつ「丸八」支店で オーロラソースのカキフライ生姜焼もいい

maruhachishiten.jpg何度もその前を通って気になっていたのは、
ご存じ、大井町とんかつ「丸八」の支店であります。
支店は、灯りの消えた「大山酒場」の前を過ぎて、
そのまま線路沿いを往ったところにある。
木彫りの看板と白い暖簾が目印だ。
古びたショーケースには、薄っすら埃を被ったサンプルが並んでいて、その前にはアルミの岡持ちが置いてあります。

駅前「丸八」のとんかつもなかなかだったものなぁと、とんかつ気分で暖簾を潜り、迎えてくれたオカアチャンとオトウチャンに促されるまま、白木のカウンターの真ん中に座る。


何気なくみた壁に「カキフライ」の文字。
おお、そうかそうだと急遽モード変更、「カキタベ!」へと転じます。


早速手元を動かして、準備が済むと、ふたつ並んだ油殿の前に立つご主人。
おしんこの小皿に続いて、味噌汁のお椀、そしてご飯が用意されたらそれが、揚げ上がりのサインだ。


主人が、柔らかな口調で「おまちどうさまー」とカキフライのお皿を目の前に据える。
おおおおお。maruhachishiten01.jpgカキフライは5つ盛り、という定説を翻すような、カキフライ6個盛り。
こんもりと重ね盛り上がったお皿を暫く凝視することに(笑)。
ケチャップ&マヨネーズのオーロラソースがたっぷりと色を挿していて、ぐっとくる。


本店のとんかつ同様、玉子をしっかり使った衣がカリサクで、はふっと入れた歯の先を受けて程よく火の入った牡蠣の身がミネラルな旨みを弾けるようにする。maruhachishiten02.jpgmaruhachishiten03.jpgうん、いいね。
タルタルが王道であるのは譲れないけど、にっぽんの洋食的オーロラソースも牡蠣フライに相応しい。
ささやかな発見をさせてくれたようで、「ごちそうさまー」に感謝の意をそっと含めます。


もちろん、とんかつも気になっていたのだけど、それ以上に気になったのが、「生姜焼き」。
Gingerな御仁は当然もう口にしているのだろうなぁと思いながら、前回と同じ丸椅子で待つ。

maruhachishiten04.jpg
このおしんこだけでビール1本呑めちゃうぞ、と考えて、
でも、お腹膨らませずに生姜焼きでご飯をムホムホ喰らうのが今日の気分に正しい、そんな気がしてスルーする。


おおおおー。量感がいいなぁ。maruhachishiten05.jpgたーんと食べなよーという心意気がそっと一緒にお皿に盛られているかのようで、それでいて大盛りを強要するような押しつけがましいところがないのがいい。
早速、ご飯片手にお肉に挑む。
うむ、うむ、うむむむむむ。
生姜の風味がしっかりと利いたタレをたっぷりと纏ったロースが、脂の甘さと身肉の旨みを口一杯に溢れ出させる。
いやはや、うまいでないの。


脳裡に浮かんだ科白は、「この生姜焼きが今日以降口にする生姜焼きの基準になりそうかも」ってこと。maruhachishiten06.jpgどっさり盛ってくれたキャベツもどふいふ訳か、ぺろんと食べれてしまうのね。
とんかつ食べにまたこの白木のカウンターに座っても、しょうが焼きを注文してしまいそうでちょと困る(笑)。


大井町とんかつ「丸八」から暖簾を分けて幾星霜。maruhachishiten07.jpg本店で培った手練にオトウチャンなりの工夫が多重に加味されているようで、より魅力的。
オカアチャンとのコンビが醸す雰囲気もまた魅力のひとつです。


口関連記事:とんかつ「丸八」本店 で玉子たっぷり上カツとデミなポークソテー(09年04月)
口オイスターパラダイスブログ:「カキタベ! ~牡蠣を食べよう!~」


「丸八」支店 品川区南品川6-11-28 [Map] 03-3471-5689

column/02902

口てんぷら「味覚」で かき天丼じゅわんと牡蠣エキス塩天丼もいい

mikaku.jpg久方振りの六本木。
そういや、いまだにミッドタウンで食事したことがないのが、可笑し恥ずかし(笑)。
そんなことを思いながら下るは、ご存じ芋洗い坂。
そうか、ライブスポットの「スイートベイジル139」はここにあったのか、などと呟きつつ、その前を通り過ぎる。
頃合いをみて右手の脇道を覗くと見つかるのが、てんぷら「味覚」の看板だ。


縄暖簾を潜ると、右手にカウンターが視野に入り、
と同時に「いらっしゃいませ~」「っらっしゃ!」と声が掛かる。
カウンターの中央から短く声を発してくれたのが、どうやらこちらのご主人。
その風貌や表情には、かつて裏街道の切れ者であったかもしれないと、
そう思わせる雰囲気も窺える。
ホールに比較的若い男性がひとり、奥に年輩の男性がひとり、という布陣だ。


mikaku01.jpgカウンターの真ん中に腰掛けると、
そのおっかなさそうな主人と対峙する気分になる。
卓上に置かれた品書きから「塩天丼」をお願いしようとして、ご主人の背後に貼られた貼り紙に目がいった。
「三陸生かき かき天丼 1,200圓」とある。
おお、そっちだと急に路線変更して、「かき天丼」をとホールの兄さんに伝えます。


すっすと流れるような所作でいつの間にか出来上がったどんぶりには、柚子の欠片。mikaku02.jpg野菜の天ぷらを脇に従えて、牡蠣の天ぷらが真ん中に鎮座。
そーっと咥え、はむっと歯を立てると、じゅわんと活性した牡蠣のエキスが零れて、薄手の衣と一体となる。mikaku03.jpgんー、旨い。
フライもいいけど、天ぷらもいい。
下町ックでない、あっさりめのタレであるのもポイントであります。


獅子唐もあるねと齧ったら、なんとその中にも牡蠣の身が!mikaku04.jpg牡蠣に獅子唐を取り合わせるというアイデアは、なかなかニクイ。
獅子唐のしゃくっとした青みが牡蠣の魅力を鮮やかに引き立てるンだ。


日を変えて、再びの芋洗い坂。mikaku11.jpg当初の目的だった「塩天丼」をいただきに参りました。


mikaku05.jpg
笊に盛られた野菜たちや硝子ケースの緑のトマトを眺めながら、
ぼんやりと待つ。
奥へ向けて「どんぶりご飯!」と声を掛けるのが、揚げ上がる合図。
味噌汁椀やおしんこが脇から整えられ、正面からすっとどんぶりが渡されました。mikaku06.jpg


軽快にさくさくとした衣は、塩であればこそ。
天ぷらのタネそのものを甘く愉しませてくれるのも、加減の利いた揚げ具合と塩なればこそ。
mikaku07.jpgmikaku08.jpgmikaku09.jpg
海老に玉葱に茄子、春菊、獅子唐、掻き揚げがそれぞれの香気で甘さを伝えてくれる。
やや塩っ辛く感じるところもあったけど、それでもやっぱり塩でいく天ぷらの良さを確認してしまったのでありました。


芋洗い坂のてんぷら「味覚(みかく)」。mikaku10.jpg店主みずから汗掻き汗掻き、自家農園で育てた野菜を天ぷらで供するという。
べらんめぇな主人と与太話をしながら、それ揚げてこれ揚げてと云いつつ、トマトの天ぷらなんかで一杯呑るのもきっといい感じなンだろな。


口オイスターパラダイスブログ:「カキタベ! ~牡蠣を食べよう!~」


「味覚」 港区六本木6-7-17 [Map] 03-3404-1800 
http://www.tenpura-mikaku.com/

column/02895 @1,200-

口イタリアン・バール「BARDIGO」で ネグローニとカキスパゲッティ

bardigo.jpg野菜とキノコを活かしたお皿たちを堪能した「クーリ」を後にして、新富町の裏通り。
ずっと気になっている「トニーの店」の前に立つも、中からカラオケをがなるオッチャンの声が漏れてきて、渋いバーであったらいいのに、という期待はどうやら当ての違うものだったらしい。
少々残念な心持ちと、それでも一度訪ねちゃおうかなという野望(笑)を抱えたまま、首都高・京橋ランプの方へ向かって歩く。
目的地は、その京橋ランプ入口のすぐ脇にあるバール、「BARDIGO」だ。


店入口の両脇に置かれたテーブルにも先客さんがあって、空席があるか心配になるも、
ちょうど空いたテーブルがあって、すんなりとそこへ潜り込む。
週末のちょい深い時間帯の店内は、バールらしい賑やかさに包まれています。


カジュアルなカクテルが気分かなぁとメニューを漁って、指差したのが「ネグローニ」。
ジンベースで、カンパリとベルモットによる鮮やかな夕焼けのような色相のグラスだ。bardigo01.jpgフィレンツェの老舗リストランテ「カソーニ」が、常連客の伯爵ネグローニのために食前酒としてつくり、伯爵の名を冠するのを許可されたものらしい。
イタリアン・バールに似合いのカクテルのひとつ、ってことになるね。


そんなグラスになにかお供をとメニューを辿って目に留ったのが「カキと水菜のスパゲッティ」。
お腹は十分に満たされていても、「カキタベニスト」精神がひょっこり顔を出すのです(笑)。
Sサイズでお願いできるのが嬉しいぞ。bardigo02.jpg想定通りのお皿全体に小振りの牡蠣の風味がちゃんと廻ってる。
気仙沼の「生牡蠣」や「牡蠣のラルド巻きフリット」の用意もあるんだね。


どこからともなく夜な夜な仲間が集まってカジュアルに愉しんでいる、
そんなイメージのイタリアン・バール「BARDIGO」。bardigo03.jpg70年代のBGMが醸す懐かしさがオッチャンたちにも居心地のいい空間にしています。


口関連記事:Restaurant「Coulis」で 彩り野菜の活力長野収穫のキノコたち(09年10月)
口オイスターパラダイスブログ:「カキタベ! ~牡蠣を食べよう!~」


「BARDIGO」 中央区新富1-4-3 レプレビル1F [Map] 03-3551-5535

column/02893

口洋食「レストラン大宮」で奇跡の牡蠣安芸の一粒で馳走カキフライ

omiya.jpg初めて訪れた時は印象の良くなかった、
浅草寺脇の「レストラン大宮」。
カウンターの正面にする大宮シェフが何故だか大層ご機嫌が悪く、強面なシェフの顔が怒気に満ちていた。
そのピリピリとした雰囲気が愉しく美味しくいただこうとしているカウンターのこちら側にも伝わってきて、とっても遣る瀬なかったことを今でも思い出す。
丸ビルの店でにこやかに応対するシェフをみて、なんだか妙な安心をしたこともまた思い出せる。
その「レストラン大宮」へ、これは絶対行かなくちゃ!と思ったのは、とあるTV番組を観たからなんだ。


その番組は、テレ朝の「地球号食堂~エコめし宣言」
地球にも、身近な環境にも、人にも優しくなれるオリジナルメニューを目指して、安心・安全な食材の生産者を訪ね、その厳選食材を趣旨に賛同したレストランに委ねる。
そんな番組第4号の食材が、牡蠣どころ広島の「安芸の一粒」だったのだ。


牡蠣ひと筋35年という島田水産のオッチャンがつくる牡蠣は、同じ広島圏の牡蠣ともはっきりとした違いをみせているという。
海の男らしい厳つい風貌に似合わず、顕微鏡を覗き込んでは、いいDNAの牡蠣を掛け合わせてサラブレッドな牡蠣の稚貝を生み出す。
その親牡蠣となっているのは、厳島神社の大鳥居周辺の干潟の岩に付着している牡蠣たち。
そして、その干潟での養殖が「安芸の一粒」の魅力を格段に増しているのだと。
浅瀬ゆえ水温の変動が大きく、温度が下がればぐんと引き締まる牡蠣。
干満の差も影響して、水面から出て陽に晒される状態に耐えようと引き締まる牡蠣。
そして、干潟に住むさまざまな生物たちが穴を掘ったりして耕すようにして環境を活性化、豊富なプランクトンを生んで養分を蓄える牡蠣。
そんな干潟が残っているのは、世界遺産・厳島神社あればこそ。
云わば、世界遺産が守る干潟が生む、奇跡の牡蠣、という訳なんだ。


ほうほうと思いながら、その「安芸の一粒」を使ったオリジナルメニューをどの店に任せるのだろうと観ていたら、それがあの「レストラン大宮」。
大宮シェフ自らでなく、若きシェフに挑ませた「安芸の一粒」を使ったオリジナル料理は、
「カキフライ」。
そのカキフライを試食した大宮シェフは、口髭をひくっとさせて「いいんじゃな~い」と。


期間限定(10/27~11/01)、一日10食という限定モードにも引っ張られて、ラーメン屋ならぬ洋食屋に開店前のシャッター状態(笑)。
定時ちょっと前に、カウンターの人となりました。


omiya01.jpg
卓上に「地球号食堂」からのメニューを紹介するプレートがあって、「コレください」。
通常メニューでいうところの、一番下段「Omiyaお勧めのフライ」が「安芸の一粒 カキフライ」だということになる。


油の沸くような弾けるような音がカウンターの中から聞こえてくる。
カキフライを調理しているのは、番組でも紹介された若きシェフなんだろな。
「お待たせしました」と「カキフライ」のお皿がやってきました。omiya02.jpg


定番的5つのフライにたっぷりのタルタルが添えられています。omiya03.jpg


パン粉パン粉した衣とは違って、細かな粒子で包んで揚げ焼きしたような表情をしている。国産小麦粉で自家製したフランスパンを細かくおろし、そこへパルメザンチーズと刻んだバジルを混ぜ込んだものを衣にしているんだ。
どれどれとそっと齧ると、その衣がカリっとしながら、チーズとバジルの風味を一瞬過らせる。


と、その直後に中の牡蠣の身が堰を切ったように弾け、押し寄せる。omiya05.jpgドワッ!と広がる鮮烈な旨みの海。
うひゃひゃひゃ、こりゃ堪らん。
これが「安芸の一粒」かぁと、その地力を垣間見ちゃった感じだ。


そして、たっぷしのタルタルもなかなかに絶妙。omiya06.jpgニンニクと鷹の爪を一緒におろし、卵黄とオリーブオイルでマヨネーズを作り、そこへ刻んだ茹で玉子、トマト、玉葱、バジルを混ぜ合わせたもの。
ちょっとした辛み風味とちょっとしたトマトの酸味がタルタルのコク味にいい輪郭を添えていて、揚げ焼きカキフライによ~くマッチしているんだ。
うんうん、ご馳走さまです。


泰然自若が新進気鋭を琢磨する、老舗洋食「レストラン大宮」。omiya07.jpg「安芸の一粒」を育んでくれた厳島神社大鳥居を望む干潟と島田水産のオッチャンとオリジナルフライを考案してくれた若きシェフとそのシェフを育てた大宮シェフに感謝を思う、浅草のお昼どきでありました。
「安芸の一粒」は、在京のいくつかのレストランでも食べられるようなので、
そちらにも行かなくちゃ(笑)。


口オイスターパラダイスブログ:「カキタベ! ~牡蠣を食べよう!~」


「レストラン大宮」 台東区浅草2-1-3 [Map] 03-3844-0038 http://0038.info/

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口北海道居酒屋「釧路食堂」で ザンギ鮭とば厚岸牡蠣クジラルイベ

kushiroshokudo.jpg武蔵小山のアーケードといえば、750mとも800mとも云われるその距離を誇る「パルム」が世間に知られるところ。
そのアーケードは武蔵小山の駅前で矛先を変えるように左に転じて、平行して南北に走る26号線通りの向こうにL字に廻り込んでいる。
行き交うひとの数や賑やかさは比べるまでもないけれど、そこにもぽつぽつと飲食店が散在しているンだ。
今宵は、そんなアーケードの傘の下で気になっていた一軒、「釧路食堂」にお邪魔です。

入口を入ったところがちょうど厨房を横からみる感じになって、左手にカウンターがある。
ほとんど満席の様子を横目にしながら、空席あるやを目線で訊くと、カウンターの中程へと誘われました。


手元にメニューがあるものの、壁に貼られた品書きもまた目を引いてくる。
その中でもまず、「厚岸産」という一文に抗えず、ご注文(笑)。kushiroshokudo01.jpgちょっぴり檸檬を絞り垂らし、殻に口を寄せ一気に啜る。
たっぷしのミネラルとミルキーな旨みの向こうに、澄んで冷涼な海のイメージが通り過ぎます。


そして、この店のオススメその壱が、若鶏の唐揚げ「ザンギ」。kushiroshokudo02.jpg骨なしもあるけど、やっぱり骨があるままスタイルでいただきたい。


若鶏の周囲をびっしりと粉で被い、それをじっくりじっくりと揚げた、そんな風情。
「味ついてますんで、そのままどうぞ、お好みでこのソースを」。kushiroshokudo03.jpgフーフーしつつも喰らいつけば、しっかりした身肉から澄んだ脂が滲み出る。
香ばしく、乾いた衣との対比がクセになりそう。
うんうん、素朴に旨い。


焼酎を舐めるように啜っているところへ、お願いしていた「鮭とば」のお皿が届く。kushiroshokudo04.jpg炙った皮目のほの苦みと潮風に鍛え凝縮した鮭の身の旨みが、いい。
酒呑みの風雅はこんなところにあるのだよなぁと判った風を脳裏で呟いて、またひと舐め(笑)。


kushiroshokudo05.jpg
北の彼の地を想起させる、「キタキツネ焼」ってなぁにと訊けば、
それはやっぱり油揚げ。
酒肴として優しく、洒落として正しい、そんな感じ。


壁の貼り紙に「釧路直送」とあるのが「クジラのルイベ」。kushiroshokudo06.jpg舌の上にのっけると、シャリシャリとした細かな氷の粒が迎え、その向こうに鯨の風味が待っている。
ちょっと溶かすように口の中で転がすと、柔らかなタンの食感にも似た印象で解けていくンだ。


kushiroshokudo07.jpg
ドリンクメニューでこのお店らしい一節をみつけたので、挑んでみる。
その名を「釧路の夜サワー」。
檸檬スライスを浮かべた褐色をひと口して判るのは、あ、ウィルキンソン割りなんだね、ってこと。
少々のシロップなんかで調味しているらしい。
これが何故に「釧路の夜」であるのかは、敢えて訊かないでおきましょう(笑)。


〆に普通にご飯を食べちゃおうとお願いしたのが、「ギンポー味噌焼き」。
「ギンポ」ではなくて「ギンポー」だということで、どんな魚なんだろと焼き上がりを待っていると、銀ダラっぽい見た目の肉厚白身がやってきた。
kushiroshokudo08.jpgkushiroshokudo09.jpgへーと思いながら箸を動かすと、十分脂を滲ませながらもほろほろと身離れがいい。
口にした味わいも見た目と同じく、銀ダラっぽい。
大将に「これって、銀ダラですかねぇ」と訊くと、「ん~、釧路に上がる深海魚だけど、銀ダラとは違うと思うよー」と応じてくれる。
ま、でも、それに近い仲間なんじゃないかな。


「ザンギ」をはじめ、彼の地由来の酒肴で常連客を集める店、「釧路食堂」。kushiroshokudo10.jpg今度は、「ジンギスカン」「ホッケ焼」「鮭ハラス焼き」か、もしくは「ザンギ」をおかずの晩御飯しに寄ってみようかな。
カウンターに座ると思わず呑んじゃいそうだけど(笑)。


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「釧路食堂」 品川区小山4-8-20 [Map] 03-3784-8839

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口串揚げ「アンジュ」 で 今年もカキ料理片栗に揚げた牡蠣かきそば

anjyu.jpg銀座で牡蠣料理ランチが食べれるお店はと考えてまず浮かんだのが、こちら「アンジュ」。
昨シーズンの「かきのあんかけご飯」や「カキフライ定食」の印象も古びていない。
気持ちいい陽光に向けて開けはなった窓際のカウンターに陣取りました。

ご注文は、「かきそば」。
小振りのどんぶりになみなみと注がれたスープに野菜と一緒に浮かぶ牡蠣たち。anjyu01.jpg片栗に揚げた牡蠣は、どちらかというとまだ小さめで、それでも閉じこめられたエキスがいつ弾けてくれようかようとタイミングを謀っているよう。
その牡蠣が、たっぷり野菜由来のような甘いスープによく馴染むンだ。
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麺はというと、かんすいのちゅるちゅるを思う縮れの強い細麺で、階段踊り場に積まれた木箱には浦和・玉藻製麺、とある。
店のニーズに合わせた麺の仕立てに応じる小回りの利く製麺所みたいだ。

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100円で追加したパラパラの小チャーハンを平らげれば、お腹も気持ちも満たされるっつー訳であります。


中華で串揚げな、4丁目「アンジュ」。
夜に来る機会はまだないけど、串揚げもなんだか結構イケそうな、そんな予感がいたします。



口関連記事:串揚げ「アンジュ」で 旨味零れる大粒かきかけごはんカキフライ(09年03月)
口オイスターパラダイスブログ:「カキタベ! ~牡蠣を食べよう!~」


「アンジュ」 中央区銀座4-3-4 銀座屋酒店ビル3F [Map] 03-3561-0043

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口お食事「菩提樹」で かきフライ定食シーズン最初のぷっくり牡蠣

bodaijyu.jpgいよいよ始まった、あのシーズン。
そう、「カキタベ!」の時季がやってきました。
この冬を占うように、まずは銀座「三州屋」を訪れるのも王道のひとつ。
築地の場内場外で、届いたばかりの牡蠣を愛でるのもこれまた、その本懐だ。
そんな中、まずはここからと思いついて訪れたのは、
雨の水道橋。
東京ドームの向かい、白山通り沿いにある「菩提樹」へ。

見上げるは、看板建築を思わせるような銅葺きのシブい看板。
そんな年季の入った装いは、地階へと辿る階段、そして案内されたフロア全体からも色濃く主張してきます。
Webサイトには、昭和57年に開店し、近年になって改装を施したとあるのだけど、いやいや昭和30年代からずっとそのままであるような気がしてきます。
重厚さを誘う無垢材の梁や背凭れ、煉瓦の壁や柱、小上がりの奥の棚にはコレクションを誇るように骨董と思しき大皿が飾られている。
なんだか、蒐集が趣味で妙なクセのあるオーナーが登場しそうな、そんな予感がひしひしと(笑)。
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案内されたテーブルの真ん中には、ヤケに大きな二つ折りの物体がデンと置いてある。
なんの悪戯?と廻り込んでみれば、なはは、メニューであります。
なにもこんなに大きくしなくっても~、と思いながら、大変だね大きくてと訊くと、慣れましたから~とオネエちゃん。


bodaijyu03.jpgbodaijyu04.jpg1/2グラスなんてのがあるのでちょうどいいなと「バスペールエール」のグラスを傾け、つつーっとしていると、そこへ届いたのがこれまた大きなサラダボール。
いや、あの、いくらなんでもそんなにサラダ喰えないって(笑)。


bodaijyu05.jpgお食事をお持ちしてよろしいですか、との問いにハイと応えて待っていると、やってきました今シーズン最初の牡蠣フライ。
牡蠣フライが載るお皿は、およそ丸皿が多い気がするのだけど、目の前の牡蠣フライは竹簀を敷いた真四角の皿に載っている。
しかも、中央から四隅の向けるような配置で、それもまた珍しい。


そして、これまた大きな牡蠣フライ。bodaijyu06.jpgシーズン早々、こんなぷっくり牡蠣なのかいなとしげしげ。


ソースと辛子をどうぞ、と用意してくれているけれど、くし切りの檸檬とタルタルがあれば十二分。
bodaijyu07.jpgbodaijyu08.jpg
早速カプッと齧れば、ああ、季節の訪れを実感して感慨深い(笑)。
二丁づけ?とも思う量感の牡蠣が臭み微塵もなく、たっぷりとした旨味を伝えてくる。
訊けば、気仙沼産の牡蠣だそう。
やっぱり、いいなぁ。
この風味を真っ直ぐ愉しむには、紫蘇ご飯じゃなくて、普通のご飯の方が良かったかもしれないな。


無垢材と骨董が囲む独特雰囲気のとんかつステーキレストラン「菩提樹」。bodaijyu09.jpg「元祖かつ丼」や小澤ミートから仕入れのA5「和牛ハンバーグ」も気になるところ。
プロ野球開催の週末には、きっと混み合うのだろうね。


「菩提樹」 文京区本郷1-14-3東野ビルB1F [Map] 03-3818-1020 http://www.bodaijyu.co.jp/

column/02876 @2,350-

口洋食「ブルドック」で カキベーコン巻きにグラタン牡蠣魅力の一面

bulldog.jpg洋食「ブルドック」と云えば、大井町のお店が思い浮かぶ。
あの路地の、ややもすればTooMuchなお皿たち。
そして、その大井町からもそう遠くない戸越銀座商店街の外れにも「ブルドック」がある。
アド街でも紹介されたようだから、周知のことのようです。
もうすぐ中原街道に抜けようかという頃に、路上に見つかる黄色い看板。
オレンジのストライプを庇にした、
懐かしい匂いのする洋食店だ。

店内の様子もファサードに違わず、積年の設え。
小さな液晶テレビのニュースを横目に、白いメラミンのカウンターの丸椅子に腰掛けます。


お冷のグラスとビニールで装丁した品書きをスッと横から差し出すオバチャン。
向かい合ったキッチンのオヤジさんに「カキベーコン巻」を定食にして、とお願いします。
オヤジさんもオバチャンも、愛想を振り撒くタイプではない。


オヤジさんが入口脇にあるコカ・コーラの赤い冷蔵庫から具材を取り出して、
フライパンをコンロに載せる。
ややあって、香ばしい匂いがふーっと漂ってきます。


その名の通り、牡蠣をベーコンでくるっと巻いたソテー。bulldog01.jpg
大口開けてハグっと噛めば、ベーコンの薫りと脂の甘さのすぐ後に牡蠣のミネラルが追い掛ける。
bulldog02.jpgbulldog03.jpg
牡蠣そのまんまソテーも勿論いいけれど、こふいふ手もあるよねって膝を打つ感じ。
タルタルにもすんなりマッチしているね。


「カキフライ」と並ぶ牡蠣料理三本bulldog04.jpgの残る一翼が「カキとホウレン草のグラタン」。
オーブンから出し立てのステンレスのコキール皿。
溢れんばかりのホワイトソースの焼き目が香ばしく映る。bulldog05.jpg
スプーンの先をえいっと挿し入れて、こいつぁ気をつけないと火傷するぞとハフハフ、ハフハフ。
濃い目のベシャメルに包まれてぶつ切りの牡蠣が顔を出す。
bulldog06.jpgbulldog07.jpg
フライは勿論、ソテーに合うし、こうしてクリーミーなソースにも寄り添う牡蠣自体に改めて感心したりして。
ほうれん草が重くなりがちなソースにいいフォローを与えています。
これにはライスじゃなくて、呑んじゃう、だったかなぁ(笑)。


これら単品にご飯と味噌汁をくっつけると、そこそこ贅沢な洋食の夕餉になっちゃうのがナンだけど、ま、いっか。


戸越銀座の隅でひたひたと30年を越える歴史を刻む洋食「ブルドック」。
「ブルドッグ」の間違いではないの?と云うなかれ。bulldog09.jpgbulldog08.jpg今度は「ビーフシチュウ」や「ビーフカツ」でドミグラスの魅力を確かめつつ、大井町との関係ありやなしやを訊ねてみようかな。


口関連記事:キッチン「ブルドック」で チキンライスにメンチカツ増える眉間の皺(06年03月)


「ブルドック」 品川区平塚3-1-10 [Map] 03-3785-3605

column/02780 @1,700-

口串揚げ「アンジュ」で 旨味零れる大粒かきかけごはんカキフライ

anjyu.jpgのむのむさんの記事で見つけた串揚げ「アンジュ」。
時季が過ぎちゃう前に行かなくちゃっ(笑)ということで、
晴海通りから天賞堂の角を曲がる。
「ささもと」の前を通り過ぎ辿り着くは、
「関西風串あげ」と描く赤と緑のネオン。
見上げるビルの三階が目的地だ。
階段を巡って気がつくは、あ、フレンチバーベキューの店「Vinpicoeur」の階上なンだね。

朱のカウンターが厨房を囲む店内。
それは、漆の紅か中華の牡丹紅か。
間口の広くない建物だから、自ずとこういうレイアウトになるのでしょうね。


お茶にしますか、お水でよろしいですか。
お手拭をあずかりながら、丁寧で品のいい対応にいたみ入ります。

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まずはやっぱりお目当ての、「大粒かきのかけごはん」。
すぐさま涎を呼ぶような、具沢山のあんがこんもりのドンブリ。anjyu02.jpg片栗で包んだ牡蠣は、その名の通り、とぷっと豊かな大粒さん。

anjyu03.jpganjyu04.jpg
火の入れ具合最高で、なはは堪らんっス、のプルプルリ。
エキス旨味零れるでありますーっ。


うらを返すようにして、今度は気仙沼産「大粒カキフライ定食」。
ご飯&味噌汁、浅漬けに麻婆豆腐の小皿に囲まれたカキフライもその名の通り大粒さん。
anjyu05.jpganjyu06.jpg
それゆえ、カキフライ定番の5個のっけではなくて、4個のっけ。
見るからに量感を訴えるフライは、案の定箸で掴んでもずっしりしてる。
4個に文句はありません(笑)。


齧って迸る牡蠣の滴は、どこまでも澄み切った海中に想いを巡らせるよな、
そんなクリアな旨味を湛えてる。anjyu07.jpg大粒牡蠣をそっとそしてしっかりと包みながら、邪魔をしない衣の仕立て。
さすが揚げ物のお店、と云ってしまいたい。


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「生アジフライ定食」「大粒あさりのつゆそば」「トンカツ定食(豚ロースのミルフィーユ)」「白子のつゆそば」「トマトそば」「あんきものチリソース」anjyu09.jpgなどなど、気になるランチメニューが居並ぶ「アンジュ」。
「串揚げ定食」もあるけれど、それはやっぱり麦酒と一緒にハフハフしたいな。
揚げ物系の品に中華系の品が共存しているのは、5丁目にあった「アンジュ」からの流れがあるからのようです。


口関連記事:
  串焼きと煮込み「ささもと」で 串煮込み串焼き葡萄割りの酔っ払い(05年05月)
  French Barbecue 「Vinpicoeur」で 炭火眺めつワインくぴくぴ(03年10月)
  中国家庭料理「アンジュ」で かきそば半チャーハン設えパブちっく(07年01月)


「アンジュ」 中央区銀座4-3-4 銀座屋酒店3F [Map] 03-3561-0043

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口中国ラーメン「揚州商人」で さようなら冬かきラーメン刀切麺

yousyuu_musako.jpgふらふらと散策するでもなく、徘徊するでもなく歩く武蔵小山駅の北側辺り。
と、拡張途上のような道路の向こうに、煌々とした灯りに浮かび上がっている店があるのが否応にも目に留まる。
あ、こんなところにも「揚州商人」があったのね~と近づく。
入口脇に立て掛けてある看板yousyuu_musako01.jpgが大きな文字で知らせているのは、「さようなら冬かきラーメン」。
2月末で早くも、さようならと。
随分と郷愁を誘う、寂しいフレーズじゃぁありませんか。
そうか、ヒロキエさんの新橋店の記事にあったかきラーメンのことですね。
こいつぁ、いただいとかないといけません(笑)。


ゆったりスペースにテーブルが配されて、どちらでもどうぞモード。
厨房側のテーブルのひとつに陣取って、メニューの「かきラーメン」のところを人差し指でぐいっと指差します。
すると、「麺はどちらにしますか」ととっても柔和そうな兄ちゃんが訊ねる。
んん?と改めてメニューを見ると「柳麺」と「刀切麺」のどちらかが選べる、と書いてある。
へーそふいふことになってたンだ、と「刀切麺で」と云い添えます。


ゆったりしたドンブリがやってきました。
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魚介がよく似合いそうな塩系のスープに浮かんで牡蠣の身が誘う、湯気の先。
若布の緑が彩りにマッチしています。


見た目あっさりながら旨みも塩っけも濃い目に仕立てたスープにぷりんとした牡蠣の身がおよそイメージ通りによく馴染む。
牡蠣の幾つかに臭みヒットがあったけど、古いということではないのでしょう。
yousyuu_musako03.jpgyousyuu_musako04.jpg
刀切麺は、啜ればプリプリっと唇を滑る。
祖父譲りの細麺を貫いてきたけれど、「揚州商人」20周年を期に開発した極太麺がこの「刀切麺」だそうで、刀削麺の生地を削らずに、伸ばして刀で切ったもの=刀切麺と名づけたとメニューにある。
食感も歯応えも悪くない麺だけど、そもそも刀削麺は、削ることで独特な食感を生んでるところに一番の魅力と個性があるのであって、それを伸ばして切ったらもしかして普通なことになっちゃうのじゃないかなぁ。
青龍刀で切ってます!だとなんだか怖い気もするけど(笑)、そのあたりどうなのでしょう。


目黒権之助坂で初めて出会って以来、今やあちこちに根を下ろしている「揚州商人」。yousyuu_musako05.jpg今度はちょっと懐かしいメニューでも啜ってみようかな。


「揚州商人」武蔵小山店 目黒本町3-6-9 長谷川ビル1F [Map] 03-5725-7361
http://www.whistle-miyoshi.co.jp/

column/02776 @880-

口欧風料理「ムッシュ」で カキフライ仕立てはソテーか空揚げか

monsieur.jpg市場通り沿いの、云わば築地駅上にありながら今まで一度もお邪魔したことのなかった、欧風料理「ムッシュ」。
瓦屋根を頭上の壁に置いたファサードは、
古き喫茶店的デザインだ。
そして店内もそんな風貌通りの佇まい。
コテ仕上げの壁がくすんで、そこそこに使い込んだ木製椅子とよく馴染んだ光景をみせている。
そうそう、店前の路上で見つけた自転車のフレームの間にも「欧風料理ムッシュ」の文字。
周囲に浮かんだ錆が味わいを生んでいます。

monsieur01.jpgmonsieur02.jpg


この時季のお目当てはやっぱり、「カキフライ」。
ポタージュとライスとのセットにしてもらいましょう。

この日の「ムッシュ」のカキフライは、あまり余所では見掛けない、異形にも映る。
monsieur03.jpg
パン粉控えめというか、ケチっちゃったというか。
小麦粉はたいたソテーとフライとの合わせ業ような、不思議な仕立てになっているンだ。
monsieur04.jpgmonsieur05.jpg
火はちゃんと入っているものの、齧る食感も衣ののっているところとそうでもないところがあって、
空揚げのようでもある(笑)。
少なくとも軽快な衣の喜びは望めず、カキフライとしては如何なものかということだけど、口にしている牡蠣の身ふっくらとして、不味いかというとそうとは云い切れない妙な魅力もある。


でもね。
ちょっと前にいただいた時のカキフライは、衣がガリカリっと主張する奴だったンだ(笑)。monsieur06.jpgはてさて、どちらの揚げ口が「ムッシュ」本来の「カキフライ」なのでしょう。


いつ貼られたのか、店頭の硝子で色褪せ始めた雑誌の切り抜きには、
既にその時点で20数年前にオープンしたとある。
そうかそんな前からあるのだね、の欧風料理「ムッシュ」。monsieur07.jpg観光地化した市場はどこ吹く風と淡々と肩の力の抜けた日々を送ってる、そんな風情を思います。


「ムッシュ」 中央区築地3-10-10 [Map] 03-3541-9020

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