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2005年03月まで遡って移築が済みました。
でもまだまだ3合目くらい。頑張れ自分(汗)。


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2010年10月アーカイブ

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口大衆酒場「三州屋」で 夜のかきフライ風格の表情弾ける魅力

sanshuya.jpg牡蠣の時季がくれば俄然脳裡に浮かぶ店。
tapakuのむちゃんがこの冬を占うようにスタートダッシュに逸る気持ちがよく判る。
どうしてここのカキフライは旨いのだろうと、
素朴かつ深いぃ疑問を抱いてしまう。
それはもう素材の良さと仕立ての妙でしかないのだけれど、それでも不思議と旨いのだ。


そんなこんなで仲間を誘って、三州屋の二階へと闖入しました。
そう案内していても、案の定、一丁目店の方まで行ってしまうヒト、複数名(笑)。sanshuya01.jpg並木通り路上の看板がなかったら、この路地奥の銘店に辿り着けないヒトもでてきそうだね。


二階の座敷は襖で二間に区切ってある。sanshuya02.jpg詰め込むようなことをせず、一列ごとに座卓の確保をしてくれるようです。
そこへオバチャンたちが入れ替わり注文を訊き、配膳してくれます。


乾杯もそこそこに「かきフライ」のオーダーをふた皿。
ああ、なんだろう、何気ないのに風格すら感じるフライの表情。sanshuya03.jpgなにもつけずにそのままを齧る。
ご多分に漏れず、絶好調の身ではないのに、ひと口噛めばそんなことを意に介さないような魅力が弾ける。
そして、じっと眼を閉じる(笑)。
うへへ、やっぱり「三州屋」の「かきフライ」は、いいね、いい。


sanshuya04.jpg
お燗のお銚子はというとそれは、「白鶴」辛口一級酒一本槍。
そこへ、こちらもお昼の定番のひとつ「鳥豆腐」。sanshuya05.jpg澄んで出汁十分な汁に浮かぶ脂が味わいをふくよかに。
春菊の苦みがオツですなぁ。
サイドオーダーした「鳥豆腐」を堪能しながら、これでつつーっと日本酒やっつけたいなぁと昼どきに悶々としているオジサマが一体幾人いることか。


切り口鮮やかな「〆さば」は、浅い〆具合。sanshuya06.jpg


名残りの「さんま塩焼き」は、当然のごとくぱりぱりの表皮の香ばしさと身の甘さとワタのほの苦み。sanshuya07.jpgまた来年もよろしくね。


赤い眼が綺麗に食べてねと誘う「のどくろ一夜干」をほじほじしては、
「白鶴」をくぴくぴ。sanshuya08.jpg


「ぶりあら煮」の鰤の身をほじほじして、出汁の利いた汁に解いて口にして、
また「白鶴」のお燗をくぴくぴ。sanshuya09.jpgあは、都合何本お願いしちゃった?オバチャン。


sanshuya12.jpg
このあと、ふたたび「かきフライ」をふた皿お願いしたことは、
内緒ということで(笑)。
「から付きかき酢」「かき塩焼」に「かき豆腐」「かき鍋」「かきちり」はまた今度。


銀座2丁目、ひるによるにと人気の大衆酒場「三州屋」銀座店。sanshuya10.jpg世の「かきフライ」の枢軸、と呼ぶひともいるとかいないとか。
ちょっと路地には潜るけど、
天下の銀座並木通りにあって、お代が優しいのも心意気。


「三州屋」銀座店
中央区銀座2-3-4[Map] 03-3564-2758

column/03041

口手打ちうどん「きくや」で 粉の風味の武蔵野うどん勿論肉汁で

kikuya.jpg武蔵野うどんを愉しむ上での標準としてまず想い浮かぶのは、廻田町四丁目交叉点の「小島屋」。
薪で焚く釜も佇まいもオバチャンの応対も味なお店だ。
臨時休業じゃなけりゃいいけどと少々不安を抱きつつ訪れると、危惧した通りのお休みモード。
残念だけど、東村山にいれば他に店はある。
店の裏に積まれた薪を眺めつUターンして、駅の方へと向かいました。


目指すは、以前お邪魔した「こせがわ」への道中にチェックしていた、
手打ちうどん「きくや」さん。
本店といわれる廻田町店とは姉妹店なのでしょう。
駐車場の案内表示に戸惑いながらも車を停めて、暖簾の向こうへといざ。


ちょうどもう最後の釜を上げたところで、お客さんのピークは過ぎている様子。
もうちょっと遅かったら喰いっ逸れていたかもしれません。


見上げる黄色い札の「3L」「4L」表示が、
正統派を思わせてなんだか嬉しい(笑)。kikuya01.jpg6玉相当の4Lで「肉汁」を冷たいのでいただきます。
廻田町店にはあったかなかったか、こちらには「カレー」の汁もあって、
「肉汁」とのダブルなんて組み合わせもできるみたい。


kikuya02.jpg
と、手際よく盛られたうどんに天ぷらを載せ、「もう最後なんでサービスでカレーもつけときますね」とオネエサン。
はい、ありがとう。
竹を節のところから輪切りにした器はきっと、廻田町店と同じもの。


やっぱりこの妙に漂白していないうどんの表情が武蔵野うどんの見栄えであります。kikuya03.jpgバラ肉の浮かぶつけ汁にどっぷりと浸して、品なくずずずと急くように啜る。
あああ、うまい。
この粉の風味が武蔵野うどんの醍醐味だ。
量感を伝えつつもくにゅんと歯切れる、ちょっとした野性味。
うどん=讃岐うどんなヒトの中にはネガティブな感想を持つヒトがいるかもしれないけど、いいんだもん、これが武蔵野うどんなんだもん。


kikuya04.jpg
残念ながらもいまや仕方のないことなのは、地粉のうどんではないこと。
国産の小麦粉だと伺ったけど、やっぱり農林61号なのかなぁ。kikuya05.jpgそんな意味では、曜日限定でも、柳久保の地粉のうどんを出してくれてた東久留米の「一長」は、地味だけど凄いことなんだね。


東村山の駅から歩いていける武蔵野うどん「きくや」は、こちら諏訪町店の方。kikuya06.jpgご年配のおばちゃんたちの味ある応対も嬉しいけれど、こうして気概を受け継いだ若手女性が切り盛りするお店もこれからに向けて心強い、であります。


口関連記事:
 手打うどん「小島屋」で これぞ武蔵野うどんの基本形うみゃいなぁ(07年06月)
 手打ちうどん「こせがわ」で 武蔵野うどんらしい武蔵野うどん(10年07月)
 
手打ちうどん「一長」で 幻の柳久保小麦うどん6玉ぶずずず(08年08月)


「きくや」諏訪町店
東村山市諏訪町1-1-3[Map] 0423-96-1150

column/03040

口貝料理「海作」で 貝づくし床伏煮牡蠣甘辛揚げみそ玉焼き焼蛤

kaisaku.jpg本所吾妻橋に貝尽くしの居酒屋があるという。
新川のあの店で牡蠣づくし、なんても手もあるぞと選択に悩みつつ、やっぱり気になる貝づくしをとまずは浅草を目指します。
浅草は吾妻橋の五叉路から隅田川の向こうを眺めれば、アサヒビールの例のモニュメントが否が応でも目に留まる。
吾妻橋を徒歩で渡るのは初めてかも~と話しながら進むと、アサヒビールの建物向こうに暗闇ににょっきりと浮かぶ工作物が視界に入ってきます。
うん、スカイツリーだね。


お目当ての貝料理「海作」は、浅草通りが清澄通りと合流する辺り。
iphoneのMap頼りに進んだら、とんちんかんに行き過ぎ戻りつしの到着です(笑)。


座卓について迎えてくれるのは、栄螺あたりの蓋を貼り合せてつくった箸置き。kaisaku01.jpg貝料理の店らしい細工が嬉しいな。


麦酒を貰ってまずは、煮物から「床伏」を。kaisaku02.jpg雲見あたりの西伊豆で潜って幾つかを獲っていただいたことを思い出す(漁師さんごめんなさい)。
じっくりと柔らかく煮付けた床伏が滲ませる滋味がいい。
「トコブシ」も「床伏」と書くとなんだか一層乙なものに感じられるね。


あれこれ迷って困るので、貝のお刺身は盛り合わせにしてもらいます。
ゆっくりと運んでくれる女将さんの足元を心配しつつ受け取ったお皿には、さざえ、とり貝、北寄貝、白みる貝、帆立、赤貝に平貝。
kaisaku03.jpgkaisaku04.jpgkaisaku05.jpgホヤは天然モノではないかもねと思うのは、外側にはっきりした突起がないから。
それは、青森料理の店「なか村」の女将さんの解説による。


「焼き牡蠣できますか?」と訊ねてOKの、ひとりひと皿。kaisaku06.jpgどこかウミウシのような顔つきだなぁと秘かに思いながら(笑)、ちょっぴり檸檬を搾って、一気にちゅるんとゆく。
まだ最高潮のぶりぶり状態には早いみたいだけど、うんうん、滋味滋味。


そこへ届いた「焼き蛤」。kaisaku07.jpg生でもいいんだけどね的に火を入れ過ぎないように炊いた蛤にほんの数滴の醤油を垂らしていただけば、はふはふ、むほほ。


kaisaku08.jpg
さざえには、「つぼ焼き」と「丸焼き」とがあって、100円安い不思議を女将さんに訊ねながら、「つぼ焼き」を。kaisaku09.jpgこりっとさくっとした身を美味しく平らげたら、その身が浸っていたつぼの中を改めて覗き込む。
そこに残った汁をどうしても啜りたいと思う、この衝動を誰が嗤えましょう(笑)。


「一品料理」の中で気になったのが「みそ玉焼き」です。
なにかの貝の身に赤味噌か田舎味噌あたりをこってりのっけて炙り焼いた感じなのかなぁと想像するも然にあらず。kaisaku10.jpg女将さんの指令は、蓋をしたまま1分ほど焼いて、一旦掻き混ぜてからまた1分ほど蓋をして焼いて、そのあとは火が消えるまで混ぜまぜしなさい、と。
陶板に載せた貝たちの真ん中に玉子が配してあって、玉子でコーティングするように火がすっと通れば出来上がり。kaisaku11.jpgああ、仕込んであった白味噌の風味が味わいに輪郭を添えて、お酒のピッチが上がります。


壁の黒板メニューから選んだのが、「カキの甘辛揚げ」。kaisaku12.jpg旨みをぎゅっと閉じ込めるように揚げた牡蠣が甘辛のタレにたっぷりと浸って、なんともイケる。
お酒にもご飯にもテッパンな、ズルい逸品であります。


kaisaku13.jpg
そこへ、ちょっと珍しいフライがあるよと「北寄貝フライ」。
牡蠣フライの魅力には及ばないけど、これはこれでいいね、面白いね。


コキールは定番の帆立で。kaisaku14.jpgベシャメルのクリーミーと帆立の相性は、誰もが合点のいくところ。


も一度登場のコンロには、今度は昆布が載っている。
盛り合わせの貝たちの「昆布焼き」だ。kaisaku15.jpg牡蠣に蛤に北寄貝、平貝に、解けた輪切りは「あげまき」か。
kaisaku16.jpgふつふつとゆっくり火が通るにつれ、
昆布の香りも色を濃くしていきます。
争うようにして(笑)、ハフハフつるん。
すいません、牡蠣、いただきます、使命なもので(?)。


〆にと「貝飯」をお願いしたら、今日はないのよーと女将さん。
ないと知るとますます恋しいと身悶えしつつ、ならばと「貝雑炊」をお願いします。kaisaku17.jpgホロ酔いになりながら最後まで貝づくしで堪能できるなんて、
なんて倖せなのでしょう。


本所吾妻橋の貝料理屋、その名も「海作(かいさく)」。kaisaku18.jpgありそでなさそな貝づくしのお座敷は、貴重な存在ではありませぬか。
下町の良さを漂わす女将さんがいつまでもお元気でありますように。


口関連記事:
 青森料理・割烹「なか村」で 田酒呑る素焼みずしゃこほや亀の手



「海作」
墨田区吾妻橋1-6-5[Map] 03-5608-3900

column/03039

口BAR「Rick's」で イワシの酢漬けマッシュルームのマドリード風

ricks.jpg八丁堀と茅場町の境目、
すずらん通りの角に建つBAR「Rick'S」。
確か以前は、紳士服のお店であったはず。
それが、スペインバルにと変貌したのはいつのことだったでしょうか。
ずっと気になりつつも界隈で呑む機会がめっきり減ったこともあって、二階席もあるのだなぁと見上げつつも、お邪魔できずにいました。


開けっ放しの扉から覗き込んだ一階は、
スペインの国旗を掲げたカウンターに丸椅子。ricks01.jpg手前にワイン樽をベースにしたテーブルが幾つか。
入口すぐ脇のテーブルに案内されました。
椅子を使わずに立ち呑みで、というスタイルにすぐにでも対応できそうです。


まず目に留まった「ひしこイワシの酢漬け」を。ricks02.jpgスペイン産の新鮮ボケロネスと解説してある。
イワシのマリネはいつでもどうぞの好物なのだ。


そんな酢漬けにはちょっと合わないかなと思いつつ、
「Rick's」オリジナルだという「ホワイトサングリア」。ricks03.jpgつまりは、白ワインのサングリアってことだね。
扉の向こうには、小料理「大根」のファサードがみえます。


お待ちかねは、「マッシュルームのマドリード風オーブン焼き」。
エスカルゴな耐熱皿にたこ焼きの如く盛り付けられていて、丸ごとのシャンピニオンがみるからに熱っつあつ。ricks04.jpg刻んだ生ハムやパセリが載せるように詰められています。
んー、ニンニクの利いたオイルとマッシュルームの風味とが溶け合って、
旨い旨いのはっふはふ。
でも、はて、どの辺がマドリードスタイルなのかなぁとスペイン出身のレディ、バネサに訊くも、まだ来日して日も浅いこともあって、要領を得ず(笑)。


面白そうなお酒があるねと選んだ「リコール・デ・ベジョータ」は、
どんぐりのリキュール。ricks05.jpgすっきりしながらもどこかとろんとして、笑っちゃうほどにどんぐりな風味がして。
ナッツ系のリキュールといえば、
もう引退してしまったと聞く大阪・曾根崎「Boby's Bar」のマスターを思い出す。
今、どんな雰囲気のバーになってるのかなぁ。


チリンドロンってなに?だれ?と訊ねつつ、
「パプリカと鶏モモ肉の"チリンドロン"風煮込み」をカンパーニュと一緒にこれまたはふはふといただく。ricks06.jpg危うくアランドロンがどうのと口走りそうになって、
寸でのところで思い留まる(笑)。
チリンドロンとはスペインのカード遊びのことを云い、それが何故か、アラゴン地方の郷土料理、チリンドロン煮に転じて冠されるようになったらしい。
カードの柄のカラフルさがトマトベースの具材あれこれ煮込みの色合いと通じるところがあったからなのかもしれないな。


ricks07.jpg
定番と謳う「真ダコのガルシア風」を挟んで、
「トリッパーの煮込み」。ricks08.jpgトリッパもいまやすっかり定番となったね。


最後にガツンとシェリー「Amontillado」アモンティリャード・アタラヤ。ricks09.jpgフィノを酸化熟成させたシェリーとのことで、なるほど琥珀の色深くも、ひだ細やかな香りが鼻腔を抜ける。
ふー、いい心地。


ビリヤードグリーンのサインが目印、
八丁堀のスペインバル「Rick's(りっくす)」。ricks10.jpg結構混みあう人気店には、混み具合を覗き込んでは訊ねる客がテンポよく訪れる。
一階でのお気軽バル使いがしっくりくるけど、今度は二階テーブル席での小宴も。


口関連記事:
 AUTHENTIC BAR「Boby's Bar」で liqueurの森40年の節目(09年02月)



「Rick's」
中央区八丁堀1-11-1[Map] 03-5541-0100

column/03039

口cucina italiana「Table d'Hote」で 沁みるポタージュ生パスタ

tabledhote.jpgそれは恐らく、3年前の冬のこと。
「新川河岸」でカキフライのランチをいただいた帰り道だったでしょうか。
新川の裏通りを歩いていると、真新しい朱色のテントが目に留まりました。
テントの先端の白抜き文字には、
「Table d'Hote」。
イタリアンみたいだなぁと眺めつつ近づいて、
店内を覗くも、営業はしていない様子。
気になって電話を入れてみるも、新規オープンしたばかりなのだけれど当面ランチ営業する予定にはしていないのです、というお応え。
そのうち夜に出掛けよう、と思いつつ機会つくれずに過ごしていました。


と、刀削麺の「リトルシーアン」近くの霊岸橋交差点にA看板が立ててあって、そこに「Table d'Hote」の文字を発見。
ランチを始めていたようです。


しばらくしてランチどきの新川へ。tabledhote01.jpg店頭のA看板でも、30食限定のパスタランチコースを提示していました。


落ち着いた雰囲気とインテリアの店内には、
ふたり用テーブル6卓にに僅か2席のカウンター。
おひとりさまは、カウンターへと案内されます。


まずは前菜のチョイスから。
基本的には、ポタージュスープかサラダかの選択にしているようで、
猛暑の残るその日には、冷製のスープが嬉しいなと、
「バターナッツとかぼちゃの冷製ポタージュ」を。tabledhote02.jpgたっぷり容量のボウルに注がれたスープをひと口。
ああ、いい、旨い。
かぼちゃそのものな風味とコクがすっきりと滑らかなポタージュに仕立てられてる。
冷製といえば、ヴィシソワーズくらいしか思い浮かばないのが面目ない感じ(笑)。
厚手のフォカッチャを千切りつ、極力音を立てないように、ツツといただきます。


選んだパスタは、「キャベツとアンチョビのアーリオオーリオ」。tabledhote03.jpg


手打ちパスタは、フェットチーネ的幅広麺。
全面に降り積もったガーリックチップの粉やらイタリアンパセリやらをオイルソースに絡めてちゅるんとすれば、ふむふむ、固めの茹で加減に適度にエッジの利いたパスタはまさに生な食感。tabledhote04.jpgアンチョビの塩っ気風味が味わいを膨らませてくれて、いい。


例えば、お野菜てんこ盛りに映る「イタリアオムレツと有機野菜のサラダ」といったサラダ系の前菜にも惹かれつつ、ここのポタージュへの誘惑断ち切りがたく、今度は温かい「えんどう豆のポタージュ」なぞで。tabledhote05.jpgああ、エンドウ豆の微かな青みと自身の旨みが相乗して、これも旨い。
プラス300円で、前菜両方とも、という手もあるのだけどね(笑)。


tabledhote06.jpg
今度はどうやら定番らしい、「プッタネスカ」を。tabledhote07.jpgしっかりした塩っ気に辛味、オリーブの香気とが渾然とするソースにくにくにとした麺が拮抗し融合していく。
tabledhote08.jpgなぜに"娼婦のパスタ"なのかなぁと首を捻りつつ、
フォークにまたひと捲き。
乾麺では、ナポリ・グラニャーノ産のファエッラを使っている模様。


新川のパスタとワインの店、「Table d'Hote(ターブルドット)」。tabledhote09.jpgイタリアンだけど、その名はフランス語なんです、と笑うホールの彼。
この10月初頭で、目出度く開店3周年。
ランチは今年からはじめているのだそうです。


口関連記事:
 居酒屋「新川河岸」で 倉橋島カキフライ軽妙に弾ける牡蠣魅力(07年11月)
 刀削麺の西安屋台「リトルシーアン」で びろびろ刀削麺あれこれ(10年03月)



「Table d'Hote」
中央区新川1-7-10[Map] 03-3206-2322 http://ta-ble.com/

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口青森×原宿表参道「とことん青森MAX」で 青森がまた近くなる。

tokotonaomori.jpg冬の表参道をうねり、撥ねた「青森冬ねぶた」。
寒さを吹き飛ばすような盛り上がりを魅せた光景は、まだ記憶に新しい。
その青森のねぶたが表参道に帰ってきました。
今回は、「青森ねぶた」「弘前ねぷた」「八戸三社大祭」そして「五所川原立倭武多」の青森四大祭りが集結してしまうという、当地でもそうそう見られることのない競演が実現。
待ちに待った新幹線の開業を間近に控えた青森の熱気が伝わってきそうです。


ライトアップが準備された南参道から臨む鳥居の向こうには、
点灯を待つ「青森ねぶた」に「弘前ねぷた」。tokotonaomori01.jpg


生気を吹き込まれるのをじっと待つ「青森ねぶた」。tokotonaomori02.jpg


セレモニーのあと、魂の点ったねぶたの両雄。tokotonaomori03.jpg


弘前の「金魚ねぷた」との再会がほっこり懐かしく。
tokotonaomori04.jpgtokotonaomori05.jpg
tokotonaomori06.jpgtokotonaomori07.jpg
新幹線開業を伝えるプレートを胸に誇った青森ねぶたには、歩道橋を潜る姿を思い出します。


競演四大祭りのあとふたつは何処にというと、それは「青森ご当地グルメ屋台村」のテントが並ぶお祭り広場に鎮座。


広場に足を踏み入れてまずは、おおお、と感嘆させるのは、
「五所川原立倭武多(たちねぶた)」の威容。tokotonaomori08.jpg高さ23mにも達する高さが見上げる者を圧倒します。
こんなに背が高いンじゃ、危なくって曳き歩くなんてできないよねと訊けば、
ちゃんと車輪がついていて運行させるのだという。
ぜひその雄姿を観てみたいけど、表参道の歩道橋は絶対に潜れないね(笑)。
それには五所川原に行かなくちゃ、だ。


と、なにやら煙を吐き出し始めたのが「八戸三社大祭」の山車からくり屋敷。tokotonaomori09.jpg虎が煙を吐き、カラクリ屋敷の如く変幻な動きで、豪華絢爛摩訶不思議な世界を映しています。


広場に並ぶ「青森ご当地グルメ屋台村」テントに向かうと、早速目に留まったのが、
「浪岡アップルサイダー」を供する名コンビ。tokotonaomori10.jpg青森県観光物産館「アスパム」でもお世話になった浪岡のオカアサンは、
今日もお元気そう(笑)。
tokotonaomori11.jpg早速ポットから汲んでもらったホットアップルサイダーで乾杯。
新幹線の通じた青森ではきっと、定番のご当地アイテムとしていま以上に認知されることになるのだろうね。
そして、青森で飲む前にこっそりご自宅用アップルサイダーも仕込まなければとも思ったり(笑)。
戸越銀座のJA青森でも売ってるのかな。


そして、青森ご当地グルメには欠かせないぜと「八戸せんべい汁」。
八戸せんべい研究所事務局長の木村さんが先頭になって呼び込む行列に並びます。
ああ、このむにっとした歯応えと優しい出汁に心安らぎ温まる。tokotonaomori12.jpg


そして、誰が思い付いた妙案か、せんべい汁になんと、虎鯖棒寿司がセット。tokotonaomori13.jpg虎鯖を齧りつ、せんべい汁をつるっと啜りつすれば、思わず笑顔になるのです。


ひっそりと隠れファンなのが、五所川原名物「あげたい」。tokotonaomori14.jpg香ばしく揚げた皮のふっくらと端から端までたっぷり入ったあんの重なりが素朴ながらもやっぱりいい。
チョコクリームにつぶあんに。
そうか、あの勇壮な立倭武多を見上げながら「あげたい」齧る夏、なんて体験ができるのかな。


「青森味噌カレー牛乳ラーメン」を一心に啜る愛Bリーグの事務局長と話し込んだあとには、「黒石つゆやきそば」を啜っちゃおうと。tokotonaomori15.jpgソースがつゆに溶け出してゆくそのグラデーションが愉しいぞ。


テント下のテーブルで、
「平川おからこんにゃく」や「深浦海鮮おやきフライ」のご相伴。tokotonaomori16.jpgみるからに「こりゃビールがなくっちゃ!」のご当地お惣菜に、文化館の売店で缶ビールを仕込んで、いざ乾杯(笑)。
つきじろうさんのむちゃんあなちゃんlaraちゃん、ありがとう。


改めて「青森ねぶた」を拝んで、
「とことん青森MAX」のおヘソとなった明治神宮の境内をあとにする。tokotonaomori17.jpgその先に伸びる表参道周辺のレストランでは、青森県産の食材をつかった限定メニューがコラボ展開中(7日まで とことん青森 カフェ&レストラン)。
そんなメニューにみる青森食材やご当地グルメ屋台のお皿たちの魅力は勿論、彼の地の風土の中でより味わい深いはず。
やはり当地でしか味わえないあれやこれやもきっとある。
また格段と青森が近くなる、ね。


口関連記事:
 ご当地グルメ「青森屋台村」で初上陸青森の味と表参道冬ねぶた(10年01月)



「とことん青森MAX in 原宿表参道」 http://www.aptinet.jp/ap_tokotonmax.html

column/03037

口にっぽんの洋食「新川 津々井」で 小振り細身なカキフライランチ

tsutsui.jpgこちらのカキフライも試してみなければと思いつつ、
気がつけば桜の散る頃になってしまうこと幾度か。
今年こそはと、時季の訪れを待っていました。
いつの間にか塗り直したと思しき外壁は、
強く目を惹く鮮やかな珊瑚色。
今日は、にっぽんの洋食「新川 津々井」で「カキタベ!」です。


店頭のメニューをみると、流石、シーズン到来の頃。
サービスランチメニューに「カキフライ」の一行が示されています。
二階のテーブル席の一角に案内されました。
座るや否や、おばちゃんに「カキフライ!」と叫ぶと、そんなに意気込まんでもオーダー通してあげるから的な応対に、あ、つい力みました、すいません(笑)。


一階の厨房からリフトが到着して、おばちゃん手にするカキフライの丸皿。
「新川 津々井」の「カキフライ」はどんなだろうと伸び上がるようにお皿の上を覗いたりして。
ハイ、オマチドウサマとテーブルのほぼ中央に据えられたお皿は、ちょっと想定とは違う光景を呈していました。tsutsui01.jpg


なんといっても、フライのひとつひとつが小振りで細身であります。
この夏の酷暑が真牡蠣の出来に影響したことは想像に難くないけれど、それがカキフライの姿にも直結しているかと愕然としたりする。
でもその分、カキフライ常道の5個盛りを大きく上回る、7個のカキフライが並び重なってる。tsutsui02.jpgお上品に半分くらいで齧ったりすると、なんだかとっても物足りなくて、こうして小振りなカキフライは、一個まるまるをぽいっと口に入れて咀嚼することでフライ衣と牡蠣の身が渾然となる醍醐味を愉しめると知る。
でもやっぱり小さいとジューシーさを湛えるように揚げるのは至難の業となるみたいだ。


「新川 津々井」の「カキフライ」は、ああして小振りにする個性なのだろうかと、一週間後に改めて出掛けてみました。
すると、サービスランチに「カキフライ」の名前がない。
訊けば、「津々井」のサービスランチは週替わりゆえ、今度「カキフライ」がサービスランチに載るのは11月初旬あたりかなぁという。


そうとなれば、「カキフライ」単品にライスを添えてもらうことといたしましょう。
揚げ油の状況もあるのでしょうけれど、前週とは随分違う揚げ色。tsutsui03.jpgそして、前回よりややサイズアップしていて、6個になっている!
この調子で5個がちょうどいい大きさになっていくのか、それとも小振りものを選ぶ志向なのでしょうか。
そんなことを考えながら、マヨネーズ主体のタルタルをのっけて、齧る。
tsutsui04.jpgtsutsui05.jpgtsutsui06.jpg
衣の色相い通りの軽やかな歯触りと軽やかな味わい。
妖艶な魅力を発揮するカキフライにはまだ早いのかもしれません。


珊瑚ピンクの外装が目を惹く、にっぽんの洋食「新川 津々井」。tsutsui08.jpgtsutsui07.jpg「キッチン柳」を失ってからはまさに、この界隈の洋食の雄といえそう。
でも、下町の洋食屋さんとしては少々、不遜さが匂うような気もするのは、そのお値段だけの所為でしょうか。
お皿の縁や箸袋に描く"つつ井"の文字が小粋です。


口関連記事:
 和風洋食「キッチン柳」茅場町店 で口惜しいほどうめーカキフライ(06年11月)



「津々井」
中央区新川1-7-11[Map] 03-3551-4759

column/03036

口京うどん「ヽや」で 肉ぎつねカレーうどん九条ねぎうどん中華そば

choboya.jpg思い返せば、ここに初めてお邪魔したのは、
ベルビア館の地階で一時期展開していた「カレーうどん革新ラボ」に潜入した日のことでした。
なにも夜にカレーうどんを何杯も啜るであろう日のお昼にカレーうどん食べなくてもいいものをと自分を嗤ったものでありました(笑)。


然るべく京町屋を意識したであろう黒塗りのファサード。
店の角には大きな提灯を掲げて、京うどん、そして、カレーうどんを謳い、誘う。choboya01.jpg何気なく見上げる瓦の上で見守っているのは、鍾軌さんか。


店内の調度も黒が基調。
地階にも客席があるようだけど、
そのまま真っ直ぐ進んだカウンターに落ち着きます。


choboya02.jpg
お願いしていたのは、「肉ぎつねカレーうどんセット」。
あるじのカレーうどんは、なるほど葛っぽいとろみのカレー汁にお揚げや九条葱がたっぷりと浮かんでいます。choboya03.jpg和出汁しっかりのとろみに意外とエッジを利かせた辛味がいい。
幅広に刻んだお揚げは、北野天満宮前の豆腐屋とようけ屋山本のお揚げさんだ。


そして、うどんそのものも讃岐のそれや武蔵野のそれとは明らかに違うもの。
つるつるとした艶めかしさが印象的で、噛めば一瞬のもちっとを歯切れよく残してくれる。choboya04.jpg「ヽや」のうどんは、関東の粉だてどうしてもコシがでてしまうということもあって、関西の粉を指定して都内の某製麺所で打っているそう。
コシよりも口触り、のど越しに重きを置いたうどんが京のうどんなのだ。


京のうどんと云えば、
こっちもいただいておかなくちゃと目指した品書きは「九条ねぎうどん」。
京都から直送の九条葱と土生姜のおろし。choboya05.jpg九条葱のうどんで思い出すのはやっぱり、祇園裏通りの「萬屋」さん。
「萬屋」さんでの九条葱は、筒状に刻んで、葱の甘さを引き出すためか、ちょっと炊いた感じの仕立てだったけど、ここ「ヽや」の九条葱は、半ば薬味的な葱の使い方にも映る。
時季の事情もあるかもしれないし、こふいふのもまた悪くないぞと、シャクシャクずずず。
ああ、でも暫くしてその葱がシナっとしてきて、甘さを増してきます。


京うどんの店「ヽや」では、実は何故か、水曜日と金曜日限定で「中華そば」も供しています。
ということで、夜の京橋へ。


閉店間際の最後の一杯の「中華そば」。
雅に端正な表情で、はんなりした風情をどことなく含ませる。
しみじみするお出汁のコクに細麺がよく似合う。choboya06.jpgchoboya07.jpg"京風らーめん"なんてラーメンは、京都にはないと知っているけど、こういう面構えのどんぶりを京都発祥を謳うお店が出すと、また勘違いしてしまうヒトが頻出するのではないかと心配になるなぁ。
中華そばの麺は、打ち方指定して関西から送らせてるンだって。


京うどんとおばんざいのお店「ヽや(ちょぼや)」。choboya08.jpg"おちょぼ口"の"ちょぼ"でもある、"小さな"を意味する京ことばを店名に冠したのは、おばんざいにも通じる、"ちょっとづつ美味しいものを"という想いから。
もう少しおばんざいメニューが充実していれば、ちょぼっと軽く晩酌に寄ろうか、なんてヒトが増えそうな気がします。


口関連記事:
 専門スポット「カレーうどん革新ラボ」で カレーうどんあれやこれや(10年06月)
 祇をん「萬屋」で ねぎうどんえびな青々九条ねぎのシャク甘さ(09年08月)



「ヽや」
中央区京橋1-14-1中山ビル1F[Map] 003-3563-4560
http://www.chobo-ya.com/

column/03035

口家庭料理「るぐり」で 厚切りロースしょうが焼き粗挽ハンバーグ

legris.jpg洗足池図書館に出掛けていた時のランチは、
すぐ近くのハワイアン・カフェ「Hukilau Cafe」の他に、もう一軒。
駅から住宅街の商店街を進んだ先にあるのが、
家庭料理「るぐり」。
アルマイト風の外装に紅いテントが色を注す。
料理研究家女史が、ここ近年オープンしたお店のようです。


ドア脇のアクリルプレートには、
キッチンを前にしてちょっと含羞むような女性のイラストが描かれています。legris01.jpgそんなイメージからほんわかした雰囲気の女史なんだろなぁと、
なんとなく考えつつカウンターに腰掛けると、
少し眉間に皺を寄せたような真剣な表情の女性がキッチンに。
す、すいません、お邪魔します(笑)。
ホールは、脱サラしました的柔らかな物腰のおとうさんが担当です。


legris02.jpg
毎度迷ってしまいうお品書きは、決して奇を衒うようなものではなくて、落ち着いた考えの下提供に至ったと思しき和洋食のラインナップ。
スタンダードなものに、
月ごとに時季のメニューを差し替えていくスタイルのようです。


「一汁三菜ランチセット」の中から最初に選んだのは、
Gingerちんの笑顔が浮かぶ「厚切りロースのしょうが焼き」。
普通のご飯か玄米ご飯かが選べるので、玄米ご飯でと応えます。


サラダに小鉢にお新香のついた膳の、
全体の見映えそのものから丁寧なつくりが窺える。legris03.jpgその名の通り厚切りな肉の焼き目を愛でつつ、
玄米ご飯の茶碗を左手に、箸を伸ばします。


一瞬の抵抗のすぐあとにすっと歯の先を受け入れるロース肉。legris04.jpgバラ肉に野生的に生姜利かせたしょうが焼きもいいけれど、こうして過不足のない塩梅のタレでいくしょうが焼きはひとつの完成形でないかしらん、なんて想いながらまた一片。


ゴワゴワするばっかりの玄米ご飯だったりすることあるけれど、
当のお茶碗の玄米ご飯は、粒が立ちつつ柔らかで甘さが滲んで、いい。legris05.jpg


legris06.jpg「メンチカツ」定食は、1,350円也。
高級なメンチカツともいえそうだけど、どうだろうと、
怒られないように(笑)、ちらちらとキッチンを仰ぎ見る。
女史に並んで立ち動く、女史そっくりの女性は、娘さんなのでしょうね。


きっと自家製であろうパン粉で、これまた丁寧に包んだであろうメンチカツ。legris07.jpg肉厚メンチカツにナイフを下ろすと、じゅわんじゅわんと滲み出る脂に嬉々となる。


これはもう、まずはなんにも漬けずにいただくのが正しいような気がします。
言わずもがなの衣のさっくりと肉汁旨みを同時に味わえば、むふふ、となる。
スパイスあれこれをがしゃがしゃ入れたメンチカツと違って、端正で軽やか。
ちょろっとお醤油を注すのが似合います。


またまたお邪魔した別のお昼どき。
今度は、焼き上がりまで時間いただきます、
の「粗挽ハンバーグ きのこのデミグラスソース」。
図書館戻ってやることはあるけれど、ここはのんびり構えて参りましょう。


娘さんが届けてくれたハンバーグ。legris08.jpgその名の通り、例えばメンチとは違う粗さに挽いたお肉から透明な脂が滴り滲む。
デミグラスをたっぷり擦って口へ運べば、むほほ、となる。
全体の印象に重さがないのはなぜでしょう。


洗足池のCuisine Familiale、その名は「るぐり(chez legris)」。legris09.jpg「るぐり」は、料理研究家の村田裕子さんが09年の暮れにオープンしたお店。
なるほどな仕立ての良い和洋食に丁寧真摯な仕事とセンスが光ります。
ちなみに、"るぐり"というのは、フランスの男性バレリーナの名前だそう。
今度は「エビフライ」。「カキフライ」はメニューに載らないのかなぁ。


口関連記事:
 Aloha!!「Hukulau Cafe」で ロコモコ的カレーにコナコーヒー(10年09月)



「るぐり」
大田区上池台2-37-6 鈴木ビル[Map] 03-3720-3200
http://yukomurata.com/

column/03034

口STANDING&LOFTSTYLE「KACHETE」で ラー油ちゃんぽん

kachete.jpgまだまだ残暑の厳しきそんな頃。
新川のパスタのお店、「ターブルドット」で本日パスタかなんかをいただこうかなぁと足を向けたことがありました。
でも、その期間のしばらくが臨時休業のご様子。
それじゃぁ久々に、洋食「津々井」さんのお世話になろうかと店の前まで回りこむと、逆側の角に見慣れないお店が出来ているのが目に留まりしました。


電柱の脇に立てたスタンド看板には、
「長崎ちゃんぽん」とか「長崎皿うどん」などの手書き文字。
どうやら、長崎を中心とした九州方面の料理のお店のよう。kachete01.jpg店先を覗くとそこは、スタンドスタイル。
立ち喰い形式のシックなカウンターが呼んでいます。


kachete02.jpgメニューを見ると、1F立ち喰いは800円で、2FLOFTお座敷は850円、とある。
ん?ロフト?と見上げると店中央にある厨房の上部がそのままロフトになっているのです。
kachete03.jpgkachete04.jpg
振り返った棚には、デザイナーが拵えたらしき模型が飾られていて、
横や上から覗き込んでは、なるほどこういう造りになってるのねと感心したりして(笑)。


あれこれ迷いつつ、まずは「沖縄塩焼きそば」を立ち喰いスタイルでいただきます。
こんもり盛られた塩焼きそばは、沖縄そば風の平打ち麺。kachete05.jpg
でも、どちらかというと、細めのフェットチーネと考えた方がぴんとくるかもしれません。
さっぱりしつつ、塩の加減とタレに潜む旨み、具沢山にする野菜や魚介、ランチョンミートの魅力が渾然となる。
kachete06.jpg沖縄すば的スープがちょこっとあればもっと嬉しい、かも。
一見同じ姿にも見える「トンコツ辛焼きそば」は、それに青唐辛子系のぴり辛を注したヤツだね。


kachete07.jpg
ふたたび訪れて今度は、そのロフトに上がり込んでみました。
狭い階段を辿ると、4畳半にも満たない、秘密の屋根裏部屋のような空間(?)に座卓が配されています。
見下ろせば当然、道路も見える。kachete08.jpg勿論声は筒抜けです(笑)。


「長崎ちゃんぽん」「長崎皿うどん」を我慢して、
ロフトの座卓でオーダーしたのは、「食べるラー油ちゃんぽん」。kachete09.jpgその名の通り、盛り上げたちゃんぽんの具材のトップに具沢山ラー油が載っています。
まずは、ラー油を崩さないようにスープを啜ると、なるほど、豚骨に浅蜊に10種類以上の野菜を5時間以上煮込んだというそのエキスは、味に濁りなくかつ脂を抑えつつ、ツボを得た旨みとコクを伝えてくれる。
kachete10.jpg自家製だというラー油を崩し入れればまた、味わいのベクトルが角度を変えて、面白い。
辛さの高揚感が加わって、啜るスピードを倍化させてくれるのであります。
辛さの中に潜んだ香ばしい甘さみたいな部分もいいのだね。


新川の角地に佇む、STANDING & LOFT STYLE DINING BAR「KACHETE(かっちぇて)」。kachete11.jpg"かっちぇて"とは、長崎の方言で、くわえて、まぜて、という意味という。
長崎メインの九州料理たちにバールの使い勝手やロフトスタイルというアイデアを加味しました、ってな辺りがその名の背景か。
訊けばなるほど、八丁堀の九州料理居酒屋「かてて」の二号店なのでありました。


口関連記事:
 居酒屋「かてて」で 大分だご汁定食長崎ちゃんぽん仲間に入れて(09年04月)


「KACHETE」
中央区新川1-7-1 石井ビル1F[Map] 03-3553-7738

column/03033


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