自家製麺の店と云えば、自家製手もみ麺「鈴ノ木」も狭山ヶ丘駅最寄りだ。
そんな狭山ヶ丘駅からおよそ線路沿いに徒歩にて10分強。
薪窯を構えたピッツェリア「武蔵野山居」がなかなかの人気なのです。
愛車を駆って、「武蔵野山居」の駐車場へ。
生い茂る樹木と石柱の門、
そしてワイン樽がお出迎え。
そこからアプローチを辿ったその奥に、
平屋建ての店舗が覗き見れるようになってきます。
既に軽井沢にいるかのような気分になっている(^^)。
室内から開け放たれた扉の先を見遣れば、
雑木林の庭が広がっている気配がしてきます。
テラスの一番奥のテーブルに席を得て、
註文を済ませたら少し、庭先を散策する。
名も知らない山吹色の花が、
ゆっくりと風に戦いでいます。
テラスのテーブルに横並びで座り、
新緑の煌めきを眺めてひと心地。
そこへワイングラスが届きます。
クルマゆえ、ノンアルなのがなんとも口惜しい(^^)。
ご注文は、シェア前提での「武蔵野山居コース」。
まずはの前菜は、
地野菜を使った武蔵野山居の彩りサラダ。
県内産の野菜たちがたっぷり盛り。
背景が違うとまたより美味しそうに映ります。
赤白いろいろのラインアップから選んだのは、
ピッツァ、カンパニョーラ。
地野菜の彩りに、
ハーブの利いたサルシッチャがアクセント。
チーズには、モッツァレラ、グラダ・パダーノ。
粉や生地そのものの旨味が感じられて、
うんうん、美味しいピッツァだ。
シェアしたもう一方のパスタには、オレキエッテ。
ブロッコリーとベーコンのアンチョビ風味。
オレキエッテはご存じの通り、
小さい耳という名のショートパスタ。
食感の愉しさにベーコンの脂の旨味、
そして解けたブロッコリーの風味がよく似合います。
メインにと選んだのは、
埼玉県産香り豚の薪窯焼き。
“香り豚”と云う銘柄を初めて聞いたような気もする。
どうやら加須市にある牧村牧場が、
産出数を抑えて提供しているもののようで、
埼玉県で唯一のSPF豚協会認定養豚場という。
脂身ばかりの豚肉とは一線を画すことが素直に判る。
そうか、県内にも美味しい豚銘柄があったのだね。
デザートは、エスプレッソのアフォガート。
珈琲の苦みとアイスクリームの取り合わせは、
いつの世にもズルいことこの上ない(^^)。
狭山抹茶の苦みとも好相性みたいだ。
紅茶をいただいて、さらにゆったりとする。 カップの中にも木々のシルエットが映えています。
所沢市内、狭山ヶ丘駅最寄りの雑木林の中に、
ピッツェリア「武蔵野山居」は、ある。
「軽井沢に来たみたい」。
そう書くとなんだかちょっと陳腐にも響くけれど、
こんな新緑の季節の晴れの日には、
きっと誰もがそんな気分になる。
爽やかなそよ風に吹かれつつ、
気の利いたイタリアンと薪窯のピッツァ。
今度はクルマではなく、徒歩にて伺って、
ノンアルじゃないワインと一緒に過ごしたい。
うん、ぜひに(^^)。
「武蔵野山居」
埼玉県所沢市若狭2-2639-3 [Map]
04-2946-9090
https://musashino-sankyo.net/