線路敷設ルートのありようがどうにもちぐはぐで、乗り換えのし難い横須賀線へと、汐入駅からJR横須賀駅へテクテク歩いたこともある。
でも、Mapを眺めると、汐入駅よりそのもうひとつ手前の逸見駅の方が、横須賀駅に近そうだ。
そんな逸見駅に初めて降りてみる。
ただ、目的は横須賀線への乗り換えではなくて、
駅のガード下から国道16号へと向かう道沿いの、
逸見中央商店街。
商店も疎らで暗めのアーケードに、
目的地のお店「パッポーナ」はありました。
テーブルに腰掛けてふと見ると、
店内各所にある椅子のバラエティ豊か。
ただの寄せ集めと云うなかれ。
色々な表情の椅子があることの愉しさ。
それを面白がる気風があるような気がします。
お店に入って右手の壁にドンとある黒板に、
その日のメニューが白墨で書き込まれている。
それは、厨房側の柱がに取り付けられた黒板にも。
ボトルやワイングラスの絵もあるね。
ハウスワインの白をいただいて乾杯。
最初に届いたお皿は、
「ナスの生姜焼き」。
茄子と油、茄子と生姜の相性の良さは、
ご存じの通り。
それが遺憾なく発揮されていて、
美味しい。
続いて届いたのが「イワシのエスカベーシュ」。
青魚としての鰯の魅力を、
閉じ込めるように揚げられて、
それがワインビネガーやワイン、
オイル等に浸っていて、
食めば酸味の爽やかさの中に、
旨味がじゅわと小さく弾ける。
オニオンスライスを使っていたら、
南蛮漬けだね(^^)。
軽く〆ようと「佐島しらすのピザ」。
クリスピーで軽やかな生地のピザの上に、
佐島漁港で揚がったしらすがらっぷりと載る。
どんどん食べれてしまうが魅力の証左。
鰯も恐らく佐島漁港に水揚げされたものだね。
裏を返すように逸見中央商店街。
カウンターには、先日もいらしたような気のする、
オジサマたちが居並んでいる。
厨房にはキャップを被って、
いそいそと調理されているご主人。
その傍らにはこれまた、
きびきびと動かれる奥様がいる。
過日と同じくグラスの白をいただいて、
「イカのガーリックバター」。
こんなの美味しいに決まっている(^^)。
これもまた和食の気配が少し。
佐島では烏賊は揚がらないのかなぁ。
やっぱり野菜も摂ろうと、「生春巻き」。
あれ?でも生春巻きって、
そもそもはベトナム料理だったはず。
まぁでも手軽に野菜が摂れるンだから、
それでいい、いやそれがいい(^^)。
「トマトとチーズのオムレツ」の、
焼き立ての香りがいい。
トマトの酸味と温かな甘みが素敵なアクセント。
なんだかより穏やかな気分にさせてくれるお皿だね。
今度は〆にパスタをと「ナポリタン」。
どこか軽やかさを思う、そんなナポリタンは、
シャツにはほとんど飛ばないでしょう系(©イートナポ)。
京急線は横須賀中央のふたつ手前、逸見駅最寄りの、
逸見中央商店街にイタメシ屋「パッポーナ」はある。
和食にも通じるような家庭料理的なイタ飯あれこれと、
アットホームな雰囲気とで居心地や、よし。
「パッポーナ」は、”pappona”と綴るのか。
どうもその語彙は見当たらず、
仮に”pappone”だとするとその意味は、
「ポン引き」とか「(売春婦の)ひも」など……、
なーんてことになってしまう。
例えば、ナポリの南のソレント半島に、
「Ristorante da Pappone」という、
海辺のレストランがあるようだけれど、
そんなお店との関係があるのかしらん?
妄想を繰り返しても判らないことなので、
また今度伺ったら、
お店の名前の意味や由来を改めて訊いてみよう。
「パッポーナ」
神奈川県横須賀市東逸見町2-4 [Map]
046-821-6651