一昨年にちょろっとららぽーとに寄った時には、なにやらデカい建物も建ち始めているなぁと思う一方で、駅のまん前から豊洲公園にかけてガランと空いたスペースは何なのだろうと眺めたのを思い出す。
とある平日の夕刻、豊洲駅に着いて、郵便局方面の通路から出ようとすると、改札へと向かうひとの流れがドドドという勢い。
いつの間にオフィス街に豹変してしまったのだろうと少々驚きながら、そんな流れに逆流するように地上に上がりました。
目的地は、郵便局の入った豊洲フロントの並びに建つ豊洲フォレシア。
晴海通りの両サイドにはビルが建ち、その先にはIHIの建物もある。
月島の野球場から対岸に眺めた日本ユニシスの建物ぐらいしか憶えがなかったので、随分とまぁ様変わりしたことを実感します。
豊洲フロントとの間の緑地帯から目当てのお店「El Puerto」のファサードを発見。高い天井まで伸びる硝子越しに夜の開店早々の店内が覗く。
テラスにテーブルがあってもいいよなシチュエーションですが、きっとできないルールでもあるのでしょう。
ビルの中へと進んで店前に佇んでみる。
店先でアピールしているパネルのひとつに「華漣」の名が踊ってる。小長井の殻付き生牡蠣「華漣」がここでも主役を張ろうとしています。
オープンな厨房囲むカウンターの奥、グリル台の前に案内されてその「華漣」をお願いする。
お供に選んだのは、スペインからやってきたワイン「VIONTA」。スペインバルにまさにお似合いのワインで殻付き生牡蠣を迎えようとの魂胆なのです。
ということで、届いた「華漣」をグラス越しに覗く(笑)。シングルシードらしいフォルムの殻を可愛く1piece。
添えてくれた西洋山葵とアップルヴィネガーのソースを使う間もなく、檸檬をほんのひと垂らししてつるりんと口腔へ。
なははははは、美味しい。
決して大き過ぎないサイズから臭みの気配もない澄んだ滋味がわわっと華開く感じがいい。
こちらのお店の「華漣」は、長崎の小長井から広島・尾道の「クニヒロ」の検査・浄化施設を経由して届けられたものだそう。
そうすることでオイスターバーとしても安心して殻付き生牡蠣を提供できるということになる。
清澄な海域で育んだ牡蠣がいいには決まっているけれど、それでも安全安心な牡蠣を届けるための工夫には一定の敬意を表したい。
いつぞやお逢いした「クニヒロ」の彼もきっと頑張っているのでしょう。
「華漣」でもうひとつお願いしていたのが、「華漣の炭火直火焼き”九百度焼き”」。
目の前の焼き台に直に載せられた殻付きの牡蠣。
ラグビーのキックティーよろしく、塩の土台に鎮座した一片の華漣。生もいいけど、自らの海水に蒸し上げた温かな牡蠣もまた堪らない。
そしてやっぱり、この小ささがよいのです。
ナイフで殻を開けないので、こうしてカップ側ではなく蓋側に身がつくこともありましょう。
うんまい牡蠣に、魚介専用を謳う「VIONTA」が似合わない訳がないねと頷いて、空いたグラスをホールのお姐さんに差し出します。
お姐さんおススメの前菜のひとつが、その名も「海のフォアグラ 殻ごと牡蠣の低温調理」。
生があり、温製があれば、冷製もあるということか。
目に鮮やかなクレソンのピュレをいただいた牡蠣の身を浮かべているのは、なみなみの海水ならぬジュレ。ああ、美味しき小宇宙。
フォアグラと云ってしまいたい気分がちょっとだけ判ります(笑)。
もうひとつの前菜が「〆牡蠣とじゃがいものミルフィーユ」。成る程考えたなぁと独り言ちて、フォークの先に載せパクっといただく。
おおお、メークインであろうジャガ芋と牡蠣って、物凄くよく似合う。
感心しながらまたまた「VIONTA」のグラスを傾けます。
牡蠣料理あれこれにすっと馴染むように味蕾を整えつつ、次を誘うワイン「VIONTA」。エチケットに”Albariño”とあるように、「VIONTA」の葡萄品種はアルバリーニョ。
スペインの北西の角あたりに位置するリアスバイシャスの海岸線近くで栽培されたアルバリーニョを丁寧に醸した白ワインは、青林檎のような香りの後から柔らかな酸味と仄かなミネラル感が追い駆けてくる。
魚介専用と謳うのが躊躇いなく頷ける白ワインは、特にこんな牡蠣料理に断然似合うんだ。
牡蠣といったらコイツも外せませんよねと「フライドオイスター レフォールクリーム添え」。なんの遜色のない完成度のカキフライにレフォール、つまりはホースラディッシュのソースがまたニクイ。
カキフライにはタルタルが一番だと信じて疑わなかったのに、その牙城が崩れようとしています(笑)。
〆てしまおうと選んだ「牡蠣をふんだんに使ったパスタ」は牡蠣と紋付海老のぺペロンチーノ。牡蠣の滋味エキスと紋付海老の芳ばしさが滲み出たソースにリングイネがよく絡んで、云うまでもない食べ口だ。
ソースに含む脂を洗うように「VIONTA」のグラスを空ける。
呑み疲れしない感じもまた「VIONTA」の隠れた魅力のひとつなのかもしれません。
ひとがどんどん増えるであろう新しい街豊洲のビルの一隅に、
オイスター&スペインバル「El Puerto エル プエルト」がある。クニヒロオイスタージャパンが直営する、“港”という名のオイスター・バルには、牡蠣を安心して美味しく供するための納得の工夫がてんこ盛り。
そんな牡蠣料理をはじめとする魚介専用ワインとして「VIONTA」をグイと推す、サントリーの企画でお伺いしました。
「VIONTA」について詳しくは、コチラのブランドサイトへ、
今ならamazonで買えるようです。
「El Puerto」
江東区豊洲3-2-24 豊洲フォレシア1F [Map] 03-5859-0770
http://www.whaves.co.jp/el-puerto/