中目黒駅前にあるGTタワーに寄ってから、
目黒銀座商店街をぶらついて、突き当りを右に折れ、
東横線を潜ってすぐをまた右に折れて、
高架の脇を山手通り方向へと戻りつの散策をする。
ひるのみ営業のうどん「sugita」の前辺りから、
高架下はずっと万能鋼板の白い壁が続いてる。
看板のない店「豚鍋研究室」も炭火焼 「尋」もなく、
道の両脇にあった「鳥小屋」も近くに移転済。
なんだか随分と寂しい通りになってしまいました。
季節は流れて師走の冷え込む夕べ。
今度は、中目黒の駅から山手通りを渡ります。
こちらの高架もやっぱり耐震工事中。
何度もお邪魔した「いろは寿司」ももう跡形もありません。
ただ、そんな感傷に浸る余裕がないのは、
目黒川沿いへと向かう群集の勢いの所為なのでありました。
ひとが集中し過ぎて、土日祝日の点灯中止を余儀なくされたという、
イルミネーションイベント「Nakameguro 青の洞窟2014」。朝昼晩に眺められる桜の時季とは違って、
17時~21時の4時間に限定されるイルミネーションゆえの事態を、
さもありなんと思いつつ、やっぱり橋の上から眺めてみたいと思うのもまた、
人情というもので(笑)。
ひとがごっちゃり密集する狭い橋にクルマも通るとなれば、
安全が確保できないと判断するのも妥当なことでしょう。
幻想的な青色の世界を離れて、今度は別の行列に並んでみる。恵比寿の裏道にあるものとばかり思い込んでいた「AFURI」が、
中目黒にも出店していたのです。
やや待って案内されたのは、厨房囲むL字カウンターの右の隅。
正面では、焼き台に載せられたチャーシューが炭に炙られています。
注文の品「柚子塩らーめん」が受け渡されました。どんぶりを満たすスープは、
透明感を誇示しながらも、如何にも濃ゆく旨味を含んでいそうな面持ちだ。
そんな期待を飄々と超える濁りのない美味しさが蓮華のひと匙にある。塩の加減も旨味を引き立てるギリギリのところに置いて、
決してただの塩辛いラーメンにならないよう、そんな配慮を窺わせもする。
このスープもまた、阿夫利山の天然水を使っているのかな。
そして、そんなスープを上手に纏わせて、
自らの粉の旨味と合わせて啜らせるストレート細麺。国産小麦「春よ恋」の全粒粉を配合しているとのことで、
その粒子が箸で持ち上げた麺の表情に顕れている。
うんうん、安定感のある美味しさに感心頻りです。
中目黒の駅間近にも、あの「AFURI」のカウンターがある。恵比寿で行列を作っていた「AFURI」は、いつの間にか、
原宿や麻布十番、六本木や三軒茶屋にも店を構えているらしい。
多店舗展開はやはり、ラーメン店が避けて通れない道なのかなぁと考えつつ、
青いイルミネーションのざわめきを背にするのでありました。
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「AFURI」中目黒店
目黒区上目黒1-23-1 中目黒アリーナ1F [Map] 03-5720-2240