さらにさらに進んで、突き当たりの鰻「むら上」が見えてくる頃。その手前で少々意外な行列にぶち当たります。
その行列は、手打中華そば「麺壱吉兆」のもの。 やっとこ横一列のカウンターの一席に潜り込んで、眺めるお品書き。 ビールに「餃子」からと参りましょう。やや厚めの皮にコロンと包んだ餃子は齧った感触好ましき。 厨房に向かって右手の壁に三本の麺棒が掛かっていて、 一番短いヤツが餃子用なのでしょう。
続いていただくは、やっぱり「中華そば」。渦巻きナルトが色を挿すドンブリに捩れの入った麺が浮かんでいます。
白河ラーメンとあらば、 手打ちの麺のぴろぴろ具合が魅力の真骨頂。醤油を利かせつつ、動物系の出汁がしっかりと湛えるスープによく似合います。
お品書き筆頭の「中華そば」と並んであるのが「支那そば」の一行。海苔のトッピングを奢ってみました。
一見すると「中華そば」との違いはなかなか判り難い。 刻み葱のトッピングがその目印でしょうか。
スープをひと口啜れば、魚介エキスが放つ香りが鼻腔を抜けてゆく。ああ、このスープにもぴろぴろ麺は好相性だ。
大井町・平和小路のその奥の「麺壱吉兆」は、 青竹平打ちが看板の中華そば店。「中華そば」か「支那そば」かを毎回迷うばかりで、 気になっている「野菜そば」や「つけ汁そば」をなかなか選べないのが、 困ったところなのであります(笑)。
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「麺壱吉兆」 品川区東大井5-6-6 [Map] 03-5460-3358
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