
偶には築地界隈へと地下鉄を降りる。
でも向かうのは市場方面ではなくて、
裏築地とも呼ばれるエリア。
築地三丁目交叉点から日刊スポーツ本館前を通り過ぎ、聖路加のタワーを横目に公園を突っ切って往く。
ああ、此処からは正面に、
水炊きの割烹「治作」の文字がみえるンだね。
そこから右に折れ左に折れしていると角に見えてくるのが、
築地「はじめ鮮魚店」と示す横板。

斜向かいがおでんの「亀屋」。
真っ直ぐ抜けていけばあの銘居酒屋「やまだや」だし、
左に行けば、魚料理「はなふさ」もある。

店頭の湿気に皺の寄った貼り紙をみると、
そんな界隈に「はじめ鮮魚店」が開店したのは、
11年の11月のことだったことが判ります。
開けっ放しの扉からひょこっと入り込む。
右手に立ち呑みのカウンター。
円卓ふたつも立ち呑み用の設えだ。
限定20食とある「本日のランチ」には、
「めかぶとろろ天然生まぐろ丼」他ふた品。
いいね、いいねと早速カウンターに声を掛けます。
振り返った入口の横には、平型の業務用冷蔵庫。

どんぶりが出来上がるまでの間にと覗き込むと、
「三重特大活あさり」とか「塩焼きで ふぐ白子」とか、
「活〆真サバ刺身用」なんて札がみつかる。
うん、だって、”鮮魚店”だもんね。
魚介を売っていても不思議はありません。
「めかぶとろろ天然生まぐろ丼」のドンブリが届きました。

刻み叩いたたっぷりのめかぶの上にゴロゴロッとぶつ切りの鮪が載っている。
山葵を解いた醤油をちょっぴり回しかけ、いただきます。
めかぶのトロトロねっとりと活きいい鮪とのドンブリは、
ありそでなさそな取り合わせ。

色々載っけとけばいいんでしょ的な海鮮ドンブリとは違う潔さも美味しいな。
別の日のお昼には、
「真あじづけ丼」か「上しらす丼 温泉玉子付」にしようか真剣に悩む(笑)。
鯵のどんぶりをいただきましょうか。

捌き立て、叩き立ての真鯵のエッジの利いた旨みに思わず目を閉じる。
漁師飯に通じるような気風と醍醐味が嬉しいな。
どうやら金曜日のお決まりらしいのが、「特製海鮮カレーライス」。


お手製のカレーには、帆立や海老や烏賊のぶつ切りがごろごろと。
つぶ貝の身も顔を出します。
呑んだ〆にこんなカレーの小皿があったらいいかもね。
そうそう、「はじめ鮮魚店」は、魚屋でありかつ、
魚料理の立ち呑み屋&居酒屋でもある。

壁には、あれこれ気になる酒肴が並んでる。
それは当然のことながら、「本日のおしながき」であります。
裏築地の一角にそっと建つ、魚屋&魚料理の呑み処「はじめ鮮魚店」。

魚屋暦20年という大将、一(はじめ)さんは、場外で魚屋の雇われ店長をしていたけれど、
場外で起きた火事を契機に独立したンだそう。
夏の夕暮れにふらっと立ち呑みもいいし、
15名程度まで入れるという二階の座敷で小宴会、なんてのもいいね。
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魚料理・築地「はなふさ」で さんまなめろうさばへしこ赤ほや塩辛(09年09月)
「はじめ鮮魚店」
中央区築地7-16-14 [Map] 03-6264-0873
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