Italian & Bar「Spoon」で 皐月水無月の広島産カキスパゲッティ

spoon.jpg鳥徳系Beer Bar「TALO」と魚旬「TU・KI・JI」の間を入る茅場町の裏通り。 ランチ時に空席を待つ人影をちらほらと作っているのが、Italian & Bar「Spoon」。 日記を振り返ってみると、開店から6年半以上が少なくとも過ぎている。 ファサードを飾るテントの色褪せ具合がそんな時間の経過をも示しています。
それは、皐月の終わり頃。 店頭の黒板をチェックすると、牡蠣のメニューがある。spoon01.jpg途端に嬉しくなって(笑)、早速扉を開けると、既に満席の雰囲気。 にこやかなおねぇさんに迎えられ、なんとか残っていた一席へ。

「Spoon」のランチメニューは、週替わり。 「ゴーヤとスパム・玉子の沖縄風スパゲッティ」なんてのにも気を惹かれつつ、 お願いしたのは、「広島産カキときのこの和風スパゲッティ」です。spoon02.jpg浅葱のあしらいに映えるお皿には、 シメジやエリンギと一緒にごろごろっと牡蠣の身が。 火を通し過ぎず余計な過剰な味付けをせず、 牡蠣とキノコたちとが織り成す滋味を生パスタと一体感のあるように仕立てた感じ。spoon03.jpg5月下旬で普通に真牡蠣の料理を供してくれているってことは、 冷凍の牡蠣なのだろうと思うけど、身が縮んだり、臭みがあったりすることはない。 「かき会議」でお勉強した、 特殊冷凍システムCAS(キャス)による牡蠣なのかもしれません。

6月に入ってから訊ねたら、 今度は「広島産カキと生青のりのクリームスパゲッティ」だったりする。 小皿のサラダをのんびりと平らげたところへ届いた大判のお皿の景色。spoon05.jpg青海苔の緑色がふんだんに鏤められていて、 その処どころに半切した牡蠣の身が載っています。 あっさりめに仕立てたクリームソースに、 牡蠣の旨みエキス少々と青海苔の風味が滲んでいて悪くない。spoon06.jpgフォークの先に纏めて口に含んだ麺は、生パスタ。 意外とよくソースを含んでくるパスタの食感は、むにっとしてつるっとして。 新川「キッチンぼらぼら」の生パスタと似ている感じもあるけれど、 あそこまでの”ゴムな感じの弾力”ではなくて、頃合いのいい。 訊けば、レシピを指示して製麺所で打ってもらっているそう。 そんな製麺の委託は、ラーメン業界では、常道になってきている節もあるものの、 カジュアル・イタリアンではまだ意外と少ないのじゃないかなぁ。 spoon07.jpg ちなみに、食べ放題のパン(フォカッチャとは呼んでいない)は、 ご近所の人気パン屋さん謹製。 生パスタよろしく、もちっとむにっとした独特な柔らかな歯触りであります。

茅場町で昼夜人気のカジュアルイタリアン「Spoon」。spoon08.jpgspoon09.jpgいったい全体都合何種類あるのだろうとも思う週替わり生パスタに迷いつつ、 具材とソースの組み合わせあれこれの「ハンバーグプレート」も気に掛かる。 高い女子率の中に敢然と混じっているオジサン同志(笑)も、 きっと迷っているに違いありません。 口 関連記事:   キッチン「ぼらぼら」で ナポリタン独特個性な手打ち自家製麺(09年12月)   Italian & Bar「Spoon」で 手長海老のトマトクリームスパゲティ(05年02月)


「Spoon」 中央区日本橋茅場町2-4-3 [Map] 03-3666-0675
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