さぁ、いつもと同じ表情で、「から揚げ」がやってきました。やや粉を噴くようにした衣は、さくっとかりっと。 齧ればみるみる鶏の身の脂が滲んで、旨みが炸裂します。 おそらく、八割方のお客さんが「から揚げ」オーダーなのじゃないかなぁ。 薬味の葱を浮かべたタレは、一種の三杯酢のような例のヤツ。 この、ほの酸味が油&脂な唐揚げのオイリーさを軽くし、魅力を高めてくれているのです。
たまには別のお品書きにも、と久々に食指の伸ばしたのが、「もつ丼」。 レバと砂肝だけのドンブリですけどよいですか?と確認される。 も、勿論、よろしいです(笑)。 ここでは、レバーではなくて、”レバ”であります。 云われたまんま、レバと砂肝だけの直球鶏もつ焼き丼。酒呑みは、すぐ燗酒でも冷やでもいいなぁなどと一瞬考えてしまうけど、 いやいや、ドンブリものとしても以前から秘かなファンなのです。 苦手なひともいるかもしれなけどね。
桜咲く季節にも酷暑の夏にも行列をつくる唐揚げ名物の茅場町・鳥「宮川」。夜の部の「しゅうまい」はじめ、「から揚げ」だけのお店じゃないことはきっと、周知のことだと思います。 口 関連記事: 鳥「宮川」で酸っぱいタレでいただくサクカリの衣と鶏の旨みと脂(05年10月)
「宮川」 中央区日本橋茅場町3-5-1 [Map] 03-3668-7080
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