鳥「宮川」で桜の下でもいつもの行列から揚げ定食もつ丼もいい

miyagawa.jpg茅場町で唐揚げの店と云えば、 まず真っ先に名前の挙がるのが「宮川」でしょう。 いつも当たり前のようにできる、空席待ちの行列。 それなりに離れた場所からランチにとわざわざ足を運ぶひとも少なからずいるのじゃないかな。 桜の彩りが通りを満たす頃、たまには暖簾を払おうと、行列ができるちょっと前にお邪魔しました。
そうはいっても、既にほぼ満席の店内。miyagawa02.jpg空いていたのは、カウンターの一席のみでした。 椅子に腰掛けながら、唐揚げ!っと注文を伝えます。 大きなステンレスのトレーにこんもりと盛られているのが、丹念に粉を纏った鶏の身。 大きな鉄鍋ふたつが並ぶコンロの上で、じゅわじゅわとどんどんと揚げられてゆきます。miyagawa03.jpgそれを鶏ガラ出汁を湛えるスープを啜りながら眺めるひと時は、悪くないもんですね。

さぁ、いつもと同じ表情で、「から揚げ」がやってきました。miyagawa04.jpgやや粉を噴くようにした衣は、さくっとかりっと。 齧ればみるみる鶏の身の脂が滲んで、旨みが炸裂します。 おそらく、八割方のお客さんが「から揚げ」オーダーなのじゃないかなぁ。 miyagawa05.jpg 薬味の葱を浮かべたタレは、一種の三杯酢のような例のヤツ。 この、ほの酸味が油&脂な唐揚げのオイリーさを軽くし、魅力を高めてくれているのです。

miyagawa01.jpg たまには別のお品書きにも、と久々に食指の伸ばしたのが、「もつ丼」。 レバと砂肝だけのドンブリですけどよいですか?と確認される。 も、勿論、よろしいです(笑)。 ここでは、レバーではなくて、”レバ”であります。 云われたまんま、レバと砂肝だけの直球鶏もつ焼き丼。miyagawa06.jpgmiyagawa07.jpg酒呑みは、すぐ燗酒でも冷やでもいいなぁなどと一瞬考えてしまうけど、 いやいや、ドンブリものとしても以前から秘かなファンなのです。 苦手なひともいるかもしれなけどね。

桜咲く季節にも酷暑の夏にも行列をつくる唐揚げ名物の茅場町・鳥「宮川」。miyagawa08.jpg夜の部の「しゅうまい」はじめ、「から揚げ」だけのお店じゃないことはきっと、周知のことだと思います。 口 関連記事:   鳥「宮川」で酸っぱいタレでいただくサクカリの衣と鶏の旨みと脂(05年10月)


「宮川」 中央区日本橋茅場町3-5-1 [Map] 03-3668-7080
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