改修工事の進む五反田駅。
階段しかない池上線との接続通路にも、エスカレーターやエレベーターが設置されるらしい。
ダイビングギアを詰めた岩石のように重いスーツケースを脂汗を滲ませながら昇り降りしちゃったことをふと想い出します。
そんなリフレッシュの施されつつある駅舎に対して、東口のロータリーの向こうは旧態然としたまま。
近寄り難かった歓楽街も随分とその毒気が抜けて、鄙びてきたようにも映ります。
近寄り難いと云っても、大崎~五反田エリアの元住民としては、
ロータリーに面した店はひと通り知っているつもりでいたのに灯台下暗し。
歓楽街を背にした、まさに五反田駅の駅前真正面に一軒の中華料理店。
黒地にあしらった金文字の掠れ具合がシブい彫刻看板が示すは、「亜細亜」という店名です。
ここに惹かれたのにはひとつ理由があって、それは店頭のオススメメニューに「干炸生蠣(かきのてんぷら)」なんてフレーズがあったから。
その向こうには、扉の硝子越しに駅前のロータリーを行き交うひとの姿と駅舎を望みます。
うん、こふいふ仕立てで牡蠣をいただくもの一手だよねと合点する。他の牡蠣メニューもいただかなければと馳せ参じると、 牡蠣料理あれこれは、3月の頭あたりで仕舞いにしてしまったという。 ああ、まだまだ旨い牡蠣が流通しているはずなのに、何故なのでしょう。 そーお店のオカアさんに訴えてみてもはじまらないので仕方なく(笑)、 こちらの人気メニューのひとつと聞く「焼賣定食」をお願いしました。 二個足してもらって、六個の焼売定食にボリュームアップしたりして。
別の夜には、「廣東葱油撈麺(廣東ローメン)」。
五反田駅前の老舗的廣東料理の店「亜細亜」。
「亜細亜」 品川区東五反田1-13-9[Map] 03-3441-7824
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