atelie bar「tin」で MARTINIの茜色とJägermeisterの渋い紅と

tin.jpgそれは、まだ正月気分の残る頃。 大繁盛の「魚仁」を堪能して、 後から訪れたひと達に席を譲る。 頭上の壁に貼られた横断幕に、 以前はこんなのなかったよねと見上げつつ話す。 歩道を歩きながら、もうちょっといきますか、 って時に真っ先に候補に浮かんだのが、 佃の「ティン」。 そう云えば、つきじろうさんの音頭による「ほていさん」宴会のあとの二軒目にお邪魔したのがちょうど一年前のことだ。

ドアを開けると、カウンターにおひとりの客があるだけのタイミング。 一年前と同じ一番奥のソファーに落ち着きます。 グリューワインをイメージしていると、 季節のおすすめドリンクの中に「ホットワイン」を見つけました。tin01.jpgそれは、柔らかに沁みるような赤ワインのコクとシナモンの風味。 ああ、いいね、温まるね。 与太話をしていると、カウンターに座っていたお客さんがトイレから戻ってきた。 ん?どこかで見覚えがあるような気がするものの、別人のような気もする。 違うかなぁカウンターの方を眺めていると、カウンターの女性と喋る声が聞こえた。 あ、やっぱり、ワシ・ブロだ! といことで、酔っ払ったので帰る~という友人を見送って、カウンターに合流します。 ちょっとふっくらしたような気もするけど(笑)、元気そうなワシ・ブロちん。 近況を話つつ、バックバーで目に留まった「余市」をトワイスアップで。tin02.jpg なにかリキュールをもらおうかなぁとキョロキョロして、「MARTINI」のボトルに目を留める。 「MARTINI Bitter」のボトルは、深く透明な茜色。tin03.jpgソーダに割ると、明るい緋色に変わります。 ビターオレンジの風味にゆるゆると和みます。 そう云えば、ザルツブルクの酒場で空き瓶のオブジェは眺めたけど、 中身を呑んでなかったなと「Jägermeister」をお願いします。 どうやって呑むのがいいのだろうと相談しつつ、結局トニック割りに。tin04.jpgちょっと渋い紅は、アニスの赤か、甘草の赤か。 少々香草系の風味を漂わせつつ、オレンジな予感のほの苦味とほの甘さのバランスが優しい呑み口だ。 鹿と十字架が描かれたグリーンのボトルは実に印象的な面構えだよね。 「Jägermeister(イェーガーマイスター)」というのは、猟師の守護聖人的な意味らしい。
そろそろ終電も気になる時間。 這ってでも帰れるワシ・ブロちんにまた逢おうねと告げてカウンターを離れます。

ゆったりとアットホームなひとときが過ごせる、アトリエ・バー「tin(てぃん)」佃。tin05.jpg月島1丁目に”tin 月島”、勝どき4丁目に”deep tin 勝どき”があるらしい。 如何にも工房とか芸術家の作業場とかの雰囲気でもないので、”アトリエ”には、そんなアットホームな店でありたい想いが表現されているのかもしれないな。 それとも、時に展示会場のようなサロンになるのかな。 そうすると、”tin”はどんな意味なのだろう。またお邪魔して訊いてみなくっちゃ。 口 関連記事:   居酒屋「魚仁」で 木箱の雲丹と湯呑の熱燗と自家製チャーシュー(11年01月)   Gassenverkauf「Steirische Weinstuben」で シャンピニオンフライ(11年02月)


「tin」佃 中央区佃3-2-10 オーケンビル1F[Map] 03-6220-0808 http://tin.hiciao.com/
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