京のうどんと云えば、 こっちもいただいておかなくちゃと目指した品書きは「九条ねぎうどん」。 京都から直送の九条葱と土生姜のおろし。九条葱のうどんで思い出すのはやっぱり、祇園裏通りの「萬屋」さん。 「萬屋」さんでの九条葱は、筒状に刻んで、葱の甘さを引き出すためか、ちょっと炊いた感じの仕立てだったけど、ここ「ヽや」の九条葱は、半ば薬味的な葱の使い方にも映る。 時季の事情もあるかもしれないし、こふいふのもまた悪くないぞと、シャクシャクずずず。 ああ、でも暫くしてその葱がシナっとしてきて、甘さを増してきます。
京うどんの店「ヽや」では、実は何故か、水曜日と金曜日限定で「中華そば」も供しています。 ということで、夜の京橋へ。 閉店間際の最後の一杯の「中華そば」。 雅に端正な表情で、はんなりした風情をどことなく含ませる。 しみじみするお出汁のコクに細麺がよく似合う。“京風らーめん”なんてラーメンは、京都にはないと知っているけど、こういう面構えのどんぶりを京都発祥を謳うお店が出すと、また勘違いしてしまうヒトが頻出するのではないかと心配になるなぁ。 中華そばの麺は、打ち方指定して関西から送らせてるンだって。
京うどんとおばんざいのお店「ヽや(ちょぼや)」。“おちょぼ口”の”ちょぼ”でもある、”小さな”を意味する京ことばを店名に冠したのは、おばんざいにも通じる、”ちょっとづつ美味しいものを”という想いから。 もう少しおばんざいメニューが充実していれば、ちょぼっと軽く晩酌に寄ろうか、なんてヒトが増えそうな気がします。 口関連記事: 専門スポット「カレーうどん革新ラボ」で カレーうどんあれやこれや(10年06月) 祇をん「萬屋」で ねぎうどんえびな青々九条ねぎのシャク甘さ(09年08月)
「ヽや」 中央区京橋1-14-1中山ビル1F[Map] 003-3563-4560 http://www.chobo-ya.com/
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