column/02931
ラーメン・ぎょうざ「王味」で 薄皮とにんにくの誘うぎょうざの魔性
奥州街道が堤川を渡るその辺り。
青森ジモチーに夜毎大人気の餃子の店がある、
という。
しんしんと雪の降る中、車をちょっと妖しい脇道へと進めると、その先に黄色い看板が見つかる。
店前の駐車スペースは満杯。
この状況だと、席も一杯かなぁと確かめると、
熱気を帯びた店内は、案の定満席だという。
おおお、なるほどの盛況振りだ。
雪に籠もることなく、通りからやや奥まった場所にある店へと、どこからともなく人々が集まってくる様子というのは、いいもんだね。
さんふり横丁を探索してから、改めて黄色い看板の前に立つ。
雪は小降りになってきた。
熱々のストーブの前で、テーブルの片づけを待って、ずずずいっと奥の席へ。
「みそラーメン」にはじまる定価表を見上げつつも、
お願いするのはまず「ぎょうざ」。
「ニラレバーいため」もいただきましょうか。
ガタイのいい学生たちが占拠する一角があるかと思えば、オッチャンたちに負けじとビール片手にガハハと笑ってぎょうざを貪る女性の姿も目に留まる。
なはは、いいね(笑)。
テーブルには、粗みじんの生大蒜を浮かべた小皿のタレが既にスタンバイ。
そして、やってきました「王味」の「ぎょうざ」。薄手の皮を思わせる、そんな焼き目が誘います。
早速、小皿のタレへ浸して齧りつく。パリっとした皮と野菜も多めのあんが、なんだか妙に軽やか。
ここへ来るまで既にあれこれいただいていて、満腹なはずなのに、するするといくらでも食べれてしまいそうなのは、なぜ?
あんにもニンニクが十分利いてるけれど、オシツケな過剰感なく、すんなりと次から次を誘う妙薬のよう。
いいなぁ、旨いなぁ。
こりゃ、明日のこと考えてる場合じゃないね(笑)。
改めてめちゃめちゃお腹空かせて訪れて、麦酒とのコンビを鱈腹堪能したいとそう願わずにはいられない、この魔性。
使っているのはやっぱり、”田子にんにく”なのでしょうか。
雪の中に浮かぶ黄色い看板と提灯が印象的な、青森のソウル中華「王味」。 “王味”と書いて、”わんみ”と読む。
その名の通り、王さんの味、という意味だとご推察。
きっと、「野菜らーめん(タンメン)」あたりもいいンじゃないかな。
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「王味」 青森市堤町1-10-8[Map] 017-734-3380