
降り立ったのは、阪急神戸線の岡本駅。
改札を背にしてJRの摂津本山駅方向へと、
商店街の石畳が向かう。
石畳はすぐ右手の小路にも敷かれていて、
その先に見つかるのが
イタリアン「アリオリオ」だ。
オマカセでお願いしたお皿たちを堪能しながら、
旧交温めるテーブルに交じって愉しいひと時。
ピアノの向こうでは、日本人初のトルコ・ウード奏者という柴山哲郎氏奏でてくれていました。
翌日、お世話になった御影駅近くの旅館を離れ、昼下がりの三宮駅。
アーケードをゆっくり歩いてやってきたのが元町の駅前です。
高架のすぐの通りに、赤い座面の丸椅子と”ぎょうざ”の文字。


目的地は、一間間口の餃子専門店、「瓢たん」なのでありました。

「ぎょうざ」二人前づつと中瓶の麦酒を所望して、
開け放った窓際に並ぶ焼き台の表情を眺めます。


たっぷりと注ぐ水。
並ぶ焼き台を覆う長方形のカバーの脇から漏れる湯気。
餃子の下に差し込むヘラは、焼き具合を確かめ、焦げ付きを避ける所作でしょか。
焼き上がった「ぎょうざ」の焼き目がソソる。

ソソる外観からも中身たっぷりの量感系餃子ではない、軽さが窺えます。
まずはそのまんま、いただいてみる。

うん、いいねとコップの麦酒をグビリ。
出しゃばらないあんとその量加減が、皮を軸に愉しむ餃子であることを知らせてくれます。
たっぷりと注いだ水は、その皮をしっかり蒸し上げる役目を果てしているんだね。
そして、卓上に用意されている調味料の容器に手を伸ばす。
元町の餃子と云えばこれでしょうと、味噌ダレを小皿の上に。
ラー油も少々足しましょう。



中身みっちりとかジャンボな餃子ではなく、
こうして皮をいただく系の餃子には特に、味噌ダレが似合うのだねと笑顔を交わします。
軽やかな餃子に二人前をぺろっと平らげてしまい、
3人前4人前にしなかったことを後悔したりしてね(笑)。
元町の駅近く、一間間口の赤いテントが、ぎょうざの店「瓢たん」元町本店。

10席に満たないカウンター。
創業時には、屋台のような形式だったのかな、などとなんとなく考えつつ振り返る。
今度この界隈を訪れたならば、
三宮ガード下の三宮店や裏手にある「赤萬」元町店にもお邪魔して、
比べてみたいなとも思います。
口 関連記事:
ぎょうざ専門店「ぼんてん」でビールにどんぴしゃ味噌ダレぎょうざ(07年05月)
「瓢たん」元町本店
神戸市中央区元町通1-11-15 [Map] 078-391-0364
column/03415
今晩は。
いつも楽しみに拝見しております。
裏手の餃子屋は「赤福」でなく「赤萬」ですね。
瓢箪と赤萬、それぞれ味噌だれの味噌が、赤味噌、白味噌と違うんですよ。
また神戸に来られたら、瓢箪の北野坂店へどうぞ。
高架下店の裏メニューの水餃子が、メニューにありますので。
あのもっちり皮の水餃子、おいしいですよ。
では今後のご活躍期待しております。
Re:たかおさま
ああ、ご指南ありがとうございます。
お伊勢参りしてしまうところでした(笑)。
なるほど、高架下ではなくて北野坂店ですね。了解です!