宮古島・平良港正面の信号を抜けて、
そのまま東寄りへちょっと行くと、
道路脇の電柱に沿わせた立て看板が目に留まる。
赤く太い文字で「ヤシガニ」とあって、
「宮古島の珍味」と添えてある。
与那国島でいただいた「ヤシガニそば」を思い出しながら、その看板を主へと転じた視線の先にあるのが魚料理の店「魚宮」です。
漁具を雑然と並べた玄関から中に入ると、どうやら荷物置き場と化しているカウンターの向こうに板長らしきオヤジさんの姿。
迎えにでてくれたオバちゃんが奥の個室へと案内してくれました。
カウンターでもいいのにな(笑)。
オリオンのグラスを咥えながら開くお品書きの中身
意外と脂のノリが甘かった白身は、フエフキダイ。
シークヮーサーをちょっと絞って、ね。
続いて、ドンと登場は「伊勢海老クリーム焼」。
二人前で、一匹まるまるということらしい。
甲羅の中には、たっぷりのミソ。
こりゃ隅々まで綺麗にしなきゃと、
スジの隙間から裏側まで丹念に身を掻き出すためにまた黙る(笑)。
今回初めて、ヤシガニを端から端まで堪能させていただきました。
小振りな羽釜を届けてくれたオバちゃんが、「イカスミ釜飯、です」。
取り分けてくれた茶碗の中のご飯は、案の定真っ黒。
なにやらまったりしたコクを纏って、ふむふむとなる。
仄かな磯風味の中に凝縮感のある旨味を含んでいるのがイカスミ料理の魅力なのだね。
相棒は、マグロの身を含めた「魚汁」。
汁椀にはもうちょっと魚料理・割烹「魚宮」としてのトキメキが欲しいかも、とも思う。
「ミーバイ唐揚げ」「ブダイ唐揚げ」「ウツボの煮付け」「タカセ貝刺身」「島蛸の酢の物」「宮古ナマコ酢」なんてあたりも気になります。
口関連記事:ビヤガーデン「国境」で ふつふつと味蕾をひらくヤシガニそば(08年08月)
「魚宮」 宮古島市平良字西仲宗根3-1 [Map] 0980-72-7824
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