台湾料理「龍の髭」で 白木耳と生姜の炒め思いがけないカキタベ

ryunohige.jpgハンズでの買い物帰り。 もの凄く久し振りに宇田川町交番裏の「龍の髭」へ。 「龍の髭」と云えば、街の夜に浮かぶ「台湾料理」と示す赤いネオンサインの光景をふと思い浮かべるけど、昼間のお店もなかなかの盛況で、アーチにした入口からどんどん人影を吸い込んでいます。 一階は一杯かなぁと入ってすぐのところに佇むと、こっちこっちと手招きされました。 テーブルと椅子の間を擦り抜けるように厨房前のカウンターへ収まります。このぎゅっと片寄せあうような屋台的ノリもココの魅力だ。
さてと、しげしげあれこれメニューを眺めて「あれ?」っと思わす文字を見つけた。 「お薦め料理」というシートの中にある、「カキと白木耳と生姜の香り炒め」。 ①~⑥とあって、②と④は削除されいる中で消されずに残っている一行ryunohige06.jpgだ。 そう、この時季に牡蠣料理。 そしてなんの根拠もないのに、岩牡蠣の料理ではないよう気が断然とする。 思いがけない「カキタベ!」の機会に急に気色ばんで(笑)、「こ、これ、できるンです?」と確認する。 当地の姐さんは、「ぁ~い、できますぅ」と云う。 「ンじゃ、それにライスとスープつけて、お願いします」。 届いたのは、白雪に盛られたような印象も過ぎるお皿。ryunohige01.jpgそっか、なるほど、白木耳、だもんね、のちょっとした驚きが嬉しい。 まずはその白い木耳をわしっと箸の先で掴んで口へ。ryunohige02.jpgかたくりで絡めたあんに出汁が十分に含んで、そこへジンジャーな香りとムニシャキッとする木耳の食感が柔らかく迫る。ほうほう。 肝心の牡蠣は、コロンとしたとても小振りサイズ。 しっかりとついた焼き色が好みの味の予感を膨らませます。 いくつかの木耳と一緒に噛めば、期待通りの濃縮した牡蠣の風味がして、人目も憚らず、うんうんと頷く(笑)。ryunohige03.jpg妙な臭みがなかったことにちょっぴり安堵しながらね。 訊いて確認した訳じゃないけど、きっと解凍モノなんだろね。 鮮度命のジューシーさも欲しい牡蠣フライなんかにはムリだとしても、こういうソテー系にと上手に仕立てれば解凍モノも否定できないなぁと思わせてくれました。 ryunohige04.jpg ついでに、「もち米と五目具入りシューマイ」とふたつばかり。 中華チマキの中身をシュウマイの皮で包んでみました的点心も、悪くない。 やっぱり、台湾麦酒片手にガハハと賑やかに食べ呑みして愉しむのも似合うと思う「龍の髭」。ryunohige05.jpg飲食店の建物があっけなく閉ざされ壊されていく界隈にあって、なんだか頑張ってる姿は、ちょっとしたランドマークのようにもみえました。
「龍の髭」 渋谷区宇田川町31-8 03-3461-5347
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