ちょっと遅めの夕食をどこで摂ろうかと思案して、
市バスを降り立ったのが百万遍のバス停です。
今出川通りからすぐの筋へ折れ込んで、暗がりに浮ぶ大きな提灯が目的地。
「麺や 高倉二条」というラーメン店が展開したつけ麺の専門店ということで、人気のつけ麺を独り立ちさせちゃったってことらしい。
スピンアウトするくらいのつけ麺だと思うとなんだか期待が膨らんじゃうよね。
カウンターの奥に通されて、「つけ麺200g」と「鯛ぶぶ」のチケットを提示する。
ありそでなさそなのは、供される器がステンレス笊にステンレスのボウルであること。
なんだか無印良品チックにも見える(笑)。
確かにただドンブリに入れるだけだと底のほうがバシャバシャする可能性はあるので、機能的で、ちょっぴり先鋭的な印象も抱かせるね。
そしてその笊に載った麺がまた独特。
挽ぐるみの蕎麦のように、粗い粒子が麺の中にはっきりと窺え、粉の風味と滑らかさは一般的な麺とは一線を画しているといっても云いすぎじゃない感じ。ふうん、面白い。
ところが、つけ汁の方がいまひとつ。
いっそもっとトロミつけちゃえばいいのにと思うほど、折角の麺とのバランスがとれていない。
麺の風味を殺さず活かすつけ汁っては、なかなか難しいのかもしれないなぁと思って再び思案腕組。
ただ味付けや脂を濃くすればいいってことでもなくって、でも明らかに旨味が弱い気もする。
ううむ。
「鯛ぶぶ」というのは、
鯛の出汁とご飯をくれて、カウンターに用意された電磁器具で残りのつけ汁を温めたところに投入して〆の茶漬け的にいただくというもの。
半端な温度でなく、熱々で啜れるようにという配慮は嬉しいし、これはまぁ、あり、だな。
店頭の木札
には「京の路地のつけ麺専門店」と記されている。
やっぱり「ろぉじ」は、「路地」からきているのだね。
「ろぉじ」 京都市左京区鞠小路通今出川上ル東側田中大堰町168-1 075-724-3233
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