とあるアダルトな祝日の夜。
銀座の裏通りから京橋へと至る界隈は、
ひと気がなくて薄ら怖いほど。
ひっそりとした路地に面したビルの裏口に対峙する。
首筋を抜けていく風が冷たい。
殴り書かれた文字は、「BLACK Domido」。
辺りを窺うようにそっとドアを押す。
これからここである密会が始まろうとしてるのです。平皿に鏤められているのは、真鯛薄切りに茗荷を含んだ薬味たち。
ところどころに仕込んだカリっとベーコンのアクセントがニクイあたりがやっぱり怪しい。バゲットにたっぷりと塗り載せられたパテは、生ハムとマスカルポーネ。
思わず右手親指を上に向けて、ぐっ、なんて挑発的ポーズをとってしまったのに、この夜の司祭はさも当然という表情で、やはり怪しい。トマトソースの上に居並んでいるのは、ジューシーにした地鶏胸肉。
秘かに仕込んだ香味油と、ニヤリという表情とともにカービングフォークを翳し、包丁を居抜く司祭! ひ、ひぇえ、命だけはご勘弁を…。 するとなにかを試すようにスッと手元の肉塊に切り入れた。
そしてそれはナポリタンのフリして、立派にイタリアン。そんな騙しがますます怪しい。
お米から作ったという透明な液体(?)を何杯も呑まされて、酩酊しきた。
いかんいかん、ブラックで怪しいこの密室でこのまま気を失うのはあまりに危険過ぎる。
そして、もう日付も変わろうとする頃、儀式は終焉し、密会が解かれた。
ふう、なんとか生き延びたぜぃ。
みんなも、「ど・みそ」ダークサイドが放つ秘密結社BLACK Domisoに気をつけろ!
勧誘されたら心して臨まないといけないよ。いずへいさん、チキン
「ど・みそ」 中央区京橋3-4-3 03-6904-3700 http://blog.livedoor.jp/do_miso/
column/02155再会

