年末の小宴のお食事処に、 素直に美味しいお店はどこだろうと思案して、 思い付いたのがこちら「やまだや」。 酒肴たちは気が利いているし、 お酒の品揃えは心強いし。 運良く予約もできて、やってきました。
七名さまは、入ってすぐ左手のコーナーへ。 正面のテーブルも右手のカウンターも既に埋まる勢いだ。 今夜は5,000円のコースでお願いしてあります。 その口開きの前菜。 長皿に載っているのは、自家製カマスのスモークに、床伏に、自家製豆腐の味噌漬けに。 やっぱり「やまだや」のキラーコンテンツのひとつ、豆腐の味噌漬けにみんなで驚嘆感心してしまう。お酒のアテ、のイメージにどんぴしゃの酒肴でありますな。お酒は、島根の純米吟醸「ヤマサン正宗」、奈良の純米大吟醸「風の森」、徳島の生酛純米「高柿木」などなどなど。以降はもう、おまかせで。 流石なるお造りに続いてやってきたのが、 艶やかな身と内子・外子、味噌が贅沢な勢子蟹。 もー、ぺろんとあっという間に平らげちゃうね(笑)。 そして、鰆の揚げ浸し。これがもぉお、絶品佳品。 なんと云っても、いい出汁でてるんだ~。汁を完飲しちゃいます(笑)。 実はお代わりをお願いしていた豆腐の味噌漬けを再び堪能。 ほろほろに煮付けた鮪のほほ肉に続いて、 これまた優しく豊かな旨味汁の雑炊で〆となる。 デザートは、ラム風味の黒糖アイス。これ、お土産に欲しいなぁ。 築地仲買人の息子さんが営んでいるということが話題になる「やまだや」だけど、市場や魚介との距離が近いだけでは、こんな喜びを提供してくれるお店にはなり得ない。魚介をメインにした素材たちに如何に手間を施したら、その素材自身の魅力が増すのか活かせるのかの答を明瞭に導けている、そんな印象がする。いろいろなジャンルでの経験を下地にしたセンスと拘りが、「やまだや」の酒肴の原動力なんじゃないかな。
口居酒屋 「やまだや」 でかきのみぞれ鍋に金目しゃぶしゃぶ(過去記事) 「やまだや」 中央区築地7-16-3クラウン築地1F 03-3544-4789
column/01739再会