Restaurant「LINTARO」

lintaro.jpgどこからの足だったか、以前あづま通りをふらふらと歩いていた時に目に留まって気になっていた黒いサインの店「LINTARO」に行ってみよーという気分になりました。階段を下ると格子状の扉が開き、降りたフロアはウエイティングのバーカウンター風だ。そのままさらに階下へと螺旋階段を進むと、先ほどのB1階へと天井の抜けたフロアへと辿り着きます。どこぞの教会に潜り込んでしまったかのような少々特異な空間になっているンだね。蝋燭を燈し、賛美歌が流れてきても不思議じゃない感じだ。意外に埋まっているなぁと見回してみると、やはり、フロアのテーブルはすっかり女性陣に占拠されている。気後れせずに(笑)とメニューを開いて選んだのは、聞き慣れながらそれほど口にする機会の少ない舌平目のムニエルをメインに据えたランチです。この週のポタージュは「グリンピース」。さらっとしたポタージュに澄んだグリーンピースの風味が重なって、美味しい。「舌平目のムニエル サラダ添え」のお皿が、香ばしい香りとともにやってきた。アーリオオーリオなソースとカリっとした周囲の香ばしさがいい。噛むと今度は白身が平目の風味を残しながらふんわりと蕩けて消える。えへへ、シタビラメノムニエルって旨いンじゃん。なにか古いコントにでも使われそうな古典的なメニューとして敬遠されることが少なくないような気もするけど、なかなかどうして悪くない。予てより一番イケてたバター焼きが舌平目を使ったものだったってことなのですか。添えられているサラダの葉っぱが野生的に肉厚で、なんだろと思って訊くと、ホウレン草だという。スーパーに普通に売ってるヤツとは明らかに違う。思わず、えーほんとにぃ~?と云ってしまい、失礼しました(笑)。さすがサービスにもゆとりとホスピタリティを感じさせる「LINTARO」は、「清月堂」をルーツとして昭和22年に開業したという老舗レストラン。ボリュームからいっても完全にオンナノコ、そしてオバサマ向きのランチではありますが、たまにはオジサマたちもいかがでしょう。「ステーキ丼」あたりで。 「LINTARO」 中央区銀座5-9-15 銀座清月堂ビルB1・B2 03-3571-2037 http://www.lintaro.com/
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