上海手打そば「銀座 ヤンヤン」

yangyang.jpg三原橋近くで朴訥そうな表情の看板が誘う手打ち麺と中華のお店「ヤンヤン」に寄ってみました。お隣の「銀座元楽」は何度も利用しているのにその並びにあるこちらには、どゆ訳か食指が動かず、今夜が初めての訪問です。硝子越しに様子の窺える1階は、左手に麺打ち場が収まっていて、客席のある2階への階段へ向いつつ手打ちの所作が眺められる寸法になっています。その2階は、どこか古の喫茶店チックな雰囲気もあるフロアだ。疲労回復・貧血予防と記された「韮菜湯麺(にらきくらげそば)」にしようか、それともいっそ老化防止と書かれた「担々麺(四川胡麻そば)」にしようかなどなどと悩みつつ、やっぱりこの時季、美肌効果(?)に風邪予防だと「白肉湯麺(白湯スープそば)」を選んでみました。当地上海の白湯スープが、正しくその名の通りこんなに真っ白いのかどうかを知らないのが無念に思える白いスープであります。無造作に浮かんだ鷹の爪の辛さよりも底のほうに沈んでいた山椒の風味がぴりっと利いている。ま、全体にはほんのちょっとクリーミーさのあるタンメンといったところでしょうか。で、手打ちの麺。くにゅんという柔らかい歯応えと口元を滑る感覚の中にある、不揃いな部分に手打ち麺の醍醐味を思う。ただ、同じ醍醐味だったら刀削麺の方がいいぞ、ともね。階下からは、どーんどーんと麺の玉を板に打ちつける音が聞こえてくる。箸袋には三軒茶屋すずらん通りのお店情報も記載されています。 「銀座 ヤンヤン」 中央区銀座4-10-12 03-3542-8989
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