ガス燈通りをぼんやり歩いていたら、「煉瓦亭」と「GRILL Swiss」とに挟まれた蕎麦屋を見つけました。藍の暖簾の右上には、「布恒更科」の文字が染め抜かれています。あの、大森のお店の流れを汲んでいるんだぁ、と早速その暖簾を潜ることに。狭い間口の入口に、自家製粉の機械が存在感を現しています。「生粉打ち」に「荒挽き」を追加半せいろでいただくことにしました。生粉打ちらしい粉の濃さを感じさせる蕎麦切りに布恒系独特のとろんとした辛つゆが良く合う。少量のつゆを引き上げるように啜るのです。盛りもそこそこだ。続いてやってきたせいろには、短冊状とでも云えてしまいそうな特異なお蕎麦が載っています。やおら引っ掴んでズッっと啜ると、日向臭いような穀物の香りがフンと馨る。へ~、面白いねぇcolumn/01951

