チュニジア料理と聞いてまず思うのが、チュニジアってどこにある国?ってことだよね。
アフリカ?もしかして南米?はたまた東欧?なんて考えてしまう。
サッカーWカップで対戦したことで聞き覚えがあっても、その国のイメージなんて皆無に等しいもの。
チュニジア共和国は、アルジェリアとリビアに挟まれ、イタリアを対岸にする温暖な地中海性気候の国で、首都はチェニス。
アラビア語を公用語としつつフランス語も使われているらしい。ふ~む。
伝統的なチュニジア料理をちょっとずつにという「チュニジアンクラシックスペシャルコース」が気になるも、前回とダブるとのことで、「名物お魚一匹丸ごとオーブン焼!!コース」にスペシャリテのひとつ「ブリック」を組み込んでもらいました。
「ブリック」は、大判の春巻き様の生地にツナとパセリの具材と玉子を包んだもので、とろんとした半熟玉子が垂れ落ちないように齧り付くのがお作法です。
解し入れた鶏ささみのような中身に玉子が添えるコク味をパリッとした外郭が歯応えのアクセントを加えていて、なかなか旨い。
「クスクス」はチキンと野菜たちと煮込んだトマトスープと一緒にサラサラっといただくもの。
例の細かい粒子のパスタは、こうしてスープに溶いたようにしていただくのがいい。
カベルネとシラーのブレンドだというチュニジアの赤「Sirocco Cabernet Shiraz」をお供に。
「シロッコ」とはサハラからヨーロッパに吹く熱風という意味らしい。”熱風”というような激しさはなくて、呑み易いミディアムボディだ。
本日のお魚一匹は、イサキ。
ドライトマト、キャベツにアンチョビ、ケッパーなどを使った<ケリビアソース>で調味されています。しっとりした白身にソースを浸して口に運ぶと、さっぱりとした香りとともに上品な旨さが広がる。
デザートは甘さ抑えた白胡麻のパテ。
うん、ひとまず満足のディナーとなりました。
すっかりアフリカンな料理群を想像してしまっていた自分がちょっと可笑しいね。
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