明治通り広尾5丁目信号で車を降り、橋を渉る。
橋の先にあった「アロマ・フレスカ」の跡はすっかり装いが変わって和食のお店になっている。
そして、その先の「フィアンマ」もお店を閉じてしまったという。あの人懐っこい印象のマンマはどうしているのだろう。
そしてその「フィアンマ」の跡にできたのが「ラ ピッチョリー ドゥ ルル」です。
白金北里通り・恵比寿三近くの「シェ・トモ」のセカンドを担っていた人がシェフに立っているンだそうだ。
L字に奥に伸びるカウンターも左右のテーブルも既にほぼ満席です。
ひとまずグラスのビールを干してから、果実味豊かで呑み易い「Corblere Terravitsi 2001」。
そのグラスをお供に、「自家製田舎風パテ」を固くともしっとりとしたバゲットに添えていただきます。
ワインを次第に重いものに変えつつ、「ピペラード」の肉厚なベーコンを頬張る。
圧巻はやっぱり「ブータンノワール」。豚の血のソーセージ。
外見は”血”の色をしているが、ナイフを入れてみると、レバーのパテのような色合いだ。臭みはなく、レバーのパテよりも華やかな旨味の広がりをみせて、こいつはイイねぇ。ジャガイモのピュレとの相性もバッチリだ。
ワインをフルボディの「Fougeres Adagio des Trroirs 2001」へ。たまにはこうしてグラスで違う銘柄をいただくも悪くないよね。
それにしても、色々と気になる黒板メニューからもっといろいろと食べれないのがなんとも悔しい。ひとつづつメニューを制覇したい衝動に駆られてしまうんだ。畏まらずに、男性的なビストロ料理がいただけるお店って、全く以ってアリだよね~。”ピッチョリー”とはバスク地方の言葉で”バール”の意という意味のようです。
さすがの味わい 、イッセー尾形と小松政夫のふたり芝居からの足で。
「La Pitchouli de Loulou」 渋谷区恵比寿2-23-3 03-3440-5858
http://www.chez-tomo.com/U6
column/01604