袖看板の側面には創業明治三十八年とある。
緑青の浮いた二階の壁面は、所謂看板建築の名残とも見受けられるね。
司町の裏通りにある居酒屋「みますや」。
縄暖簾の先は既に、ほわんと緩い居心地の良さそうな空気に包まれていました。
左手の入れ込みの奥に陣取って、やっぱりまずは麦酒。
そして、
何気なくぺろんと食べれてしまう「さくらさし(霜降)」や予想と違って平皿に盛られた「牛煮込」。
びしっと酢の利いた「こはだ酢」を口にするに合わせ、
燗酒を群馬の「谺」で。
赤い提灯にも記されていた“どぜう”は、「どぜう丸煮」でいただく。
口に残る小骨が大人の食べ口を示すのだぞ。
ビールでふっくらと揚がった「骨付ふぐビール揚げ」の河豚って潮騒河豚でしょうか。
冷やな山口の「獺祭」に切り替えて、湯引きし、たっぷりとタレに漬かった「まぐろづけ」や紅の「らっきょうワイン漬」あたりを。
「獺祭」って、薫りの華やぎとさらりとした呑み口がいいね。お代わりお代わり。
あはは、酔っ払ってきちゃったぞ~。
便箋に認める様に記したお品書きには、まだまだ気になる行が少なくない。
それはまた今度にしましょうかね。
うん、そんな「みますや」に予約せずとも駆けつけられる、近所のサラリーマンやご隠居さんたちが、
羨ましいやら憎らしいやら(笑)。
「みますや」 千代田区神田司町2-15-2 03-3294-5433
column/02226
みますやの「どぜう丸煮(どじょうの姿煮)」と「芋焼酎・佐藤(さとう)」
明治38年創業の古き良き居酒屋さん。木造建築で見た目からして趣があるけれど、中…
獺祭 ~無濾過純米吟醸 槽場汲み~
獺祭 【だっさい】無濾過純米吟醸 【むろかじゅんまいぎんじょう】槽場汲み 【ふ