お魚「きりゅう」

kiryu.jpg随分と久し振りに神戸へ。案内いただいたのは、三宮北側の東門街と北野坂に挟まれたエリアにあるお魚料理のお店「きりゅう」さんです。左手にカウンターが奥へと伸び、その右手奥にテーブルが数卓あるというレイアウトのお店だ。気温の上がってきたこんな日の宵の口に似合うのはやっぱり生麦酒。ぷはっとしつつ眺めるお品書きには、バラエティ豊かな魚の名前がラインナップ。30銘柄がずらっと並ぶこの日メニューからお造りにと選んだのが「油目」「針いか」、そして「がしら」。「油目」はアイナメのこと。「がしら」はカサゴのことをそう呼ぶらしく、残りの半身は塩焼きにしてもらうことに。適度に脂がのっていて、上品でいて旨い。しょうゆ焼きでいただいた「鯛の白子」は、頭で描いた通りのふわっとした外層ととろんと濃厚な中身が楽しめる逸品だ。お、「はりはり」なんてあるのね、と小鍋をお願いしてみる。水菜を掻き分けたその下から掬ったお肉は、なんだか牛肉のよう。これって鯨?と訊くと、鯨のほほ廻りの肉なんだという。へ~、ふるふるしてて美味しいじゃん。この汁を捨てては勿体ないとおじやにしてもらえば、あはは、大正解。その間、麦の「三段じこみ」芋の「角玉」を何杯呑んだっけ? 〆にとおススメの「うにパスタ」。分けて盛られた雲丹をうにうにと自ら混ぜて口にすれば、雲丹の甘さとコクがクリーミーなソースになって纏い、うへへ、旨い旨い。あれこれ食べたつもりだったのに、振り返ってみると魅力的なお品書きのほんの一辺しか楽しんでいないことに気がついた。ほんと、気になる酒肴が盛り沢山なンです。そっか、もっと食べときゃよかったと後から思う酔っ払いでありました。 「きりゅう」 神戸市中央区中山手1-7-6 078-332-7558
column/02205

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