そのままその先を見据えると、
道路の延長線上を首都高の高架が塞いでる。
日本橋川を湊橋で渡って行くは、
箱崎湊橋通りと名付けた通り。
その歩道に「牡蠣入レ時」とだけ示したスタンド看板が見付かりました。
蒲田のkimimatsu姐さんが、イケメンのいるオイスターな店として紹介していた、
バーボンロードの「牡蠣バル」の兄弟店が箱崎にあると知ってやってきたのです。
引き戸を引いて下足を外して、板の間に上がる。壁にドン付けのテーブル席も右手のカウンター席もどちらも掘り炬燵スタイル。
カウンターの中程で改めてお品書きを眺めます。
牡蠣目当てのランチとなると選択肢は「カキフライ」のみ。
早速のオーダーをいたしましょう。
常呂に坂越に昆布森。
頭上に掲げた殻付き牡蠣のラインナップを眺めつつ、
フライヤーで油が撥ねる音を聴きながら出来上がりを待ちます。
飾り気のない盆の飾り気のないお皿に、
温度高めの揚げ色を為す牡蠣フライが5つ載る。
意外だったのは、最初から塩を盛った小皿が添えられていたこと。例えば、キャベツも美味いとんかつ店「にし邑」でも、
お好みでどうぞと岩塩のボトルを添えてくれたり、
蒲田「檍」でもカウンターに塩の準備はされている。
でもそれは、豚カツをいただく際のことであって、
牡蠣フライのためのものではない。
それはそれはと、小皿の塩をちょん付けしていただけば、
成る程、磯の風味の発露が素直に促されるようで、
なかなか宜しい感じになる。フライの脇に添えたマヨネーズはほとんど千切りキャベツのためのものになる次第。
油の温度がちょい高かった所為か、折角の牡蠣汁が飛び気味に映ったのが、
加減の利かせどころかもしれません。
箱崎湊橋通りに小粋に洒落た名の「牡蠣入レ時」がある。「牡蠣入レ時」の”時”の日偏が牡蠣殻を模したデザインになっている。
焼き牡蠣を始めとした牡蠣料理のあれこれが夜のメニューにラインナップ。
殻付き生牡蠣の提供っぷりは、夜に訪ねないと判らないけれど、
なかなか如何して悪くない、そんな予感がいたします。
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「茅場町 牡蠣入レ時」
中央区日本橋箱崎町16-8 石塚ビル1F [Map] 03-6661-2035