column/02009
肴と酒の和味処「築地 奈可嶋」で のどぐろ一汐干しきんきの煮付
この夜は、大学時代のサークル仲間が店長を務める「築地 奈可嶋」に遅ればせ乍らお邪魔しました。
築地仲卸のカネカ商店などを傘下に擁して、全国の主要百貨店に店舗を持つ中島水産グループの直営店だ。
いくつかの個室も設えてあり、社用に利用するにも十二分なゆったりと落ち着いた雰囲気。所謂町家造りのエッセンスが和ませるね。宴は既に後半戦。
それに追いつくべくグイとビールを干し、早速黒麹の「吉兆宝山」へ。
テーブルにあった、刺し盛りや「かきの味噌焼き」「えび芋の揚げ出し」なんかのお皿を次々と空にして一息つく。
「あじのなめろう」に続いては、「のどぐろの一汐干し」を焼いてくれた。あはは、美味い旨い。
箸を入れればじゅんとする脂を纏った赤むつの身に旨味がぎゅぎゅっと凝縮している。
贅沢だな~。
そう思っているところへそれを上回る逸品がやってきた。
それが、「きんきの煮付け」。とろとろとした脂を含んだ清澄な白身がなんとも堪らん感じ。次から次へと箸が伸びて、ひとりでほとんど一匹食べてしまった。
甘過ぎず風味豊かな煮汁も、いい。
三陸方面では「吉次」と呼ばれる云わずと知れた高級魚、きんき。
これまた贅沢なひと品だ。
「築地 奈可嶋」では、さすが中島水産と膝を打つ瞬間に何度も出会えることになるのですね。
「築地 奈可嶋」赤坂店 港区赤坂6-2-14 レオ赤坂2F [Map] 03-3589-3108 http://nakajimasuisan.co.jp/