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実用洋食「七福」
地元の岩崎宏美もイチオシだという「七福」へと酷暑の清洲橋通りを三ツ目通りへ向けて歩く。お、見えてきました、「七福」の文字。その上には「実用洋食」の文字が載っています。硝子ケースの草臥れたサンプルをシゲシゲと覗き込んで、あれこれ悩んでから白い暖簾を払いました。まさに昔ながらの食堂ですね。「普通の家庭で作れるような実用的な洋食」という意図らしい。角の削れたテーブルとパイプ椅子が下町っぽい懐かしさを思わせます。頭上にはずらりとメニューが並んでいて、その数およそ50数種。「とんかつ」「味噌かつ」に始まる怒涛の揚げ物ラインナップから、「ポークソテー」「ハンバーグ」「オムライス」に「餃子」「親子丼」。さらに「タンメン」などの中華ものが続いています。店名を冠した「七福ランチ」にしようか、それともチープな語感も魅力の「ハムカツ(チーズ入り)」にしようか迷った挙句、「両方」という暴挙にでてしまいました。揚げたて熱々のハムカツを齧るとハムの間から湯気といっしょにチーズが零れ出てきて、塩っぽい衣はなんにもつけなくてもイケル感じ。一方、「七福ランチ」のお皿は、メンチボール、エビフライ、肉天、ハムを盛り合わせ。ハンバーグでもないメンチカツでもミートボールでもない「メンチボール」には、独特なオレンジのソースがかかっています。はぁ~。やっぱり2皿は無謀でありました(ひと通りは食べちゃったけど)。次回は、揚げ物単品でビールを呑り、「タンメン」で〆るという展開でいきたいと思います。
「七福」 江東区白河3-9-13 03-3641-9312