脇目も振らず久々の「寿司大」へと勇んで場内へ。
6号館前の通路を覗き込むようにすると、
やはり「大和寿司」と並び立つ行列具合だ。
ここで逡巡すると並び待つ勇気が萎えるので、
横の「愛養」さんに食み出さないようにススッと列の最後に立つ。
店のお姐さんの「1時間から1時間半ほどかかると思いますが…」という科白にも微動だにしない強い気持ちが必要です。ところが、そんな心持ちでツメツメに並んでいるところへ、 ぐいぐいっと入り込んでくる女がいた。 すぐ立ち去るのかと思ったら、堂々とそこに居座ろうとしているんだ。 おいおい。どうやら中国からの観光客らしい。 拙い英語で「ここにいなかったよね」と訊くと、 通じているらしく中国語でギャーギャーと言い訳がましい言葉をがなり立てやがった。 と、すぐ脇にいた女の子が負けじと中国語らしき言葉で応酬する。 あれ?ナニイッテル? 学校で中国語を勉強しているという彼女(日本人)に、 列に並んでいたひと達(意外にも半数が中国人)も加勢して、 横入りしたオンナを非難する状況になった。 大人しくしている連れの男に列に並び直すように促すと、 そのタチ悪女は罵声を撒き散らすようにしながら去ってく。 なめんじゃねーぞ。 お陰で行列に妙な連帯感が生まれてしまいました(笑)。
そして待つこと、きっかり1時間半!を経てやっとこさ店内へ。 くそ暑い日でなくてよかったよかった。 早速、ほとんどの客がそうするように「旬魚おまかせセット」をお願いしました。
続いてイキナリ、脂のしっとりと廻った大とろ。
昆布〆の金目鯛、酸味も小粋な鰹、
上品な甘さの白海老、トロンとした脂が至福の釣鯵、
セットの仕舞いはお好みのひと品でってことで、凛々しい姿と程よい〆加減の小肌を。
ぶん殴るような旨さのインパクトをみせる「大和寿司」に対して、 端正で澄んだ美味しさが身上の「寿司大」。
「寿司大」 中央区築地5-2-16号館 [Map] 03-3547-6797
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