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そば処「出羽香庵」
虎ノ門へ出たついでに、山形県観光物産センター”やまがたプラザゆとり都”内にある山形そばのアンテナショップ「出羽香庵」に寄ってみました。如何にも物産センターらしい雰囲気のフロア奥に瑠璃紺の暖簾が掲げられています。まだ早い時間帯ながら、サラリーマンやご隠居さん風のご老人などでそこそこに混み具合。盛りの程度が分からないまま、「大板そば」と「かき揚げ」のボタンをポチとする。200×400ほどはありそうなサイズの”板”にのって、そばが届きました。大盛りの分だけ中央に盛り上がっているようで、なかなかの量感だ。とりあえず、その盛り上がったところから蕎麦を少し摘んで啜ってみると、むちゅっとした力強い食感と微かな甘みが伝わります。例によって薬味のさらし葱だけお猪口に入れて、ズルズルと。透明感のある蕎麦の中に、田舎そばのそれとはまた違う独特の歯応えと、太切りが故のボソボソ感が同居している。実は後半になると飽きがきてしまって、蕎麦に直接七味を振る作戦に至ってしまった。もうひと回り細切りにしたものが食べてみたいけど、そうすると「出羽香庵」の板そばらしさが失われてしまうのかな。蕎麦って、ガッツリの満腹まで食べちゃうと妙に遣る瀬無い膨満感に包まれることがある、よね。普通盛りが正解だったようです。
「出羽香庵」 千代田区霞ヶ関3丁目8-1虎ノ門三井ビル1F 03-3504-8715