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郷土料理の店「一休」で 山羊肉ごろごろエキスうまうま山羊そば
今度石垣に来たらここには行きたいと思っていたお店のひとつが、郷土料理の店「一休」。
品書きの筆頭にあるのが「山羊汁」、「山羊そば」。
「山羊汁」を食べに!とか「山羊そば」を啜りに!なんて嬉しそうに云うと、眉を顰められてしまうこともあるのだけど、いいんだ、だって好きなんだもん(笑)。
青塗りの壁が印象的な市役所近くのオジイの店「栄福食堂」の「山羊そば」も旨かったし。如何にも日常使いの食堂なのだなぁという雰囲気の店内には、タクシーの運ちゃんや汗かきやってきた仕事途中の兄ちゃんたちが席を占めている。とっても気の利いて素直そうなオンナノコが注文を聞いてくれる。
並びのテーブルのがたいのいいオッチャンは、「山羊汁ライス付き」を食べ始めたところのよう。
あれが山羊汁かぁと横目にしつつ、「山羊そば」をお願いしました。
オンナノコは、「山羊の匂いがありますが、大丈夫ですか?」と訊いてくれる。
うん、一応、承知しているよ。
湯気を立ててやってきたドンブリ。ごろごろっと山羊の身肉や内蔵系と思しき肉片が載っています。
スープを啜り、うんうん頷き、麺を啜り、うんうん頷き、肉片を齧って、さらにぶんぶん頷いたりする。残り香にラム肉的風味がふふんと漂うものの、それが一興で、うげっと顔を顰めるような匂いとはほど遠い(と、ボクは思う)。
うんうん、旨い。
カツオなどの魚介系の出汁の中に動物系でしっかり芯を作ったようなスープに、山羊肉の旨味がわらわらと滲みだして、えも云われぬ汁になっている。
どうやら赤味噌も使っているらしい。そこへ、やや平打ちの形状が宮古そばっぽくもあり、くにゅっとした食感が八重山そばらしくもある、そんな麺がよく馴染むのだ。
相棒の「牛そば」には、牛肉のエキスが溶け込んで、
同じスープとは思えないほど風味が変わっていて面白い。
そうすると、ほとんど完飲しちゃった「山羊そば」のスープの残りにたっぷり澱んでいるエキスは、山羊肉から零れ出たものなのかもしれないね。
それが、いいコクを生んでいるんだ。
山羊料理専門店、という肩書きも持つ郷土料理のお食事処「一休」。「山羊汁」「牛汁」も勿論気になるものの、「ブタマヨ丼」「スタミナ丼」、そしてともに400 円の「カレー」「みそ汁」もやってくれてそうな気がします(笑)。
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「一休」 石垣市石垣716-1 [Map] 0980-82-1803